看護師の過去問
第113回
午前 問18

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問題

看護師国家試験 第113回 午前 問18 (訂正依頼・報告はこちら)

異常な呼吸音のうち低調性連続性副雑音はどれか。
  • 笛のような音(笛音)
  • いびきのような音(類鼾音)
  • 耳元で髪をねじるような音(捻髪音)
  • ストローで水中に空気を吹き込むような音(水泡音)

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この過去問の解説 (3件)

01

呼吸音と、複雑音の分類の理解がポイントとなります。


CDや動画などツールを活用し、
実際の音を耳で聴いてみることで、
よりイメージしやすくなると思います。

選択肢1. 笛のような音(笛音)

×:

高調性連続性副雑音や笛音や笛様音と呼ばれており、

末梢の気管支や狭い気道が狭窄し聴取されます。

 

気管支喘息やCOPD、肺気腫が原因となります。 

選択肢2. いびきのような音(類鼾音)

〇:

腫瘍や分泌物が貯留していることが原因で

太い気管支が狭窄し、聴取されます。

 

肺がんや慢性閉塞性肺疾患(COPD)等が原因となります。

選択肢3. 耳元で髪をねじるような音(捻髪音)

×:

断続性副雑音や捻髪音と呼ばれており、

末梢の肺胞レベルで肺胞が線維化し、

弾力性を失うことで聴取されます。

 

間質性肺炎や肺気腫等が原因となります。
 

選択肢4. ストローで水中に空気を吹き込むような音(水泡音)

×:

断続性副雑音、水泡音とも呼ばれており、

気道内に水分が貯留し、空気が通る際に

気泡が破裂したような音が聴取されます。

 

肺水腫や肺炎、慢性気管支炎、

びまん性汎細気管支炎等が原因となります。

まとめ

異常呼吸音が体のどの部分の影響で起こっているか、
それぞれの呼吸音の特徴と合わせて部位も確認し、
理解を深めていきましょう。

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02

この問題を解くポイントは、異常な呼吸音(副雑音)の定義と分類を理解し、音の特徴と疾患を把握することが大切です。

選択肢1. 笛のような音(笛音)

笛音は、高調性連続性副雑音で、気管支や気道の狭窄により発生します。喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者の呼吸音として聞かれます。

こちらの選択肢は不正解です。

選択肢2. いびきのような音(類鼾音)

類鼾音は、低調性連続性副雑音で、気道内に粘液が溜まることで発生します。慢性気管支炎などの患者の呼吸音として聞かれます。

こちらの選択肢が正解です。

選択肢3. 耳元で髪をねじるような音(捻髪音)

捻髪音は、高調性断続性副雑音で、主に肺胞の開閉により発生します。間質性肺炎や肺線維症などの患者の呼吸音として聞かれます。

こちらの選択肢は不正解です。

選択肢4. ストローで水中に空気を吹き込むような音(水泡音)

水泡音は、粗い断続性副雑音で、気道ないの液体や分泌物が原因で発生します。肺炎や肺水腫の患者の呼吸音として聞かれます。

こちらの選択肢は不正解です。

まとめ

副雑音は、呼吸に付随して聞こえる異常音を指し、発生部位や音の性質により分類されます。

 

連続性副雑音→高調性:笛音、低調性:類鼾音

断続性副雑音→細かい音:捻髪音、粗い音:水泡音

このように、ポイントを絞って覚えることで、問題の正解率を上げるコツにつながります。

 

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03

この問題は、呼吸音を聴診する際に出会う様々な「異常な呼吸音」の中から、特定の音の特徴について問われています。

異常な呼吸音は肺や気道の状態を反映しており、その種類によって考えられる病気が異なります。

低調性: 類鼾音は、比較的低い音で、重く響くような特徴があります。

連続性: 呼吸中、連続して音が聴かれます。

選択肢1. 笛のような音(笛音)

笛音は、気道が狭窄することで空気が勢いよく通過する際に発生する高調性の音です。

気管支喘息や異物吸入などでよく聴かれます。

選択肢2. いびきのような音(類鼾音)

類鼾音は、気道が部分的に閉塞することで空気が振動して発生する低調性の音です。

鼻腔や咽頭が狭くなっている場合に聴かれることがあります。

選択肢3. 耳元で髪をねじるような音(捻髪音)

捻髪音は、気道が部分的に閉塞し吸気時に気道が開く際に発生する断続的な高調性の音です。

気管支炎や肺炎で聴かれることがあります。

選択肢4. ストローで水中に空気を吹き込むような音(水泡音)

水泡音は、気道内に液体(痰など)が溜まり、それが振動することで発生する断続的な低調性の音です。

肺炎や肺水腫で聴かれることがあります。

まとめ

異常な呼吸音は、その特徴から肺や気道の状態を推測する重要な手がかりとなります。

今回の問題では、低調性連続性という特徴から類鼾音が最も当てはまることが分かりました。

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