看護師の過去問
第113回
午前 問21

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

看護師国家試験 第113回 午前 問21 (訂正依頼・報告はこちら)

無菌操作が必要なのはどれか。
  • 浣腸
  • 気管内吸引
  • 口腔内吸引
  • 経鼻胃管挿入

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

無菌操作は、感染予防のために病原微生物が侵入しやすい部位や手技で特に必要とされています。以下の選択肢で無菌操作・清潔操作が必要かどうかを判別することが、この問題を解くポイントとなります。

選択肢1. 浣腸

肛門や直腸内は常在細菌が多く存在する部位であり、無菌操作ではなく清潔操作が必要です。こちらの選択肢は不正解です。

選択肢2. 気管内吸引

気管は無菌状態を保つべき器官です。そのため、気管内吸引は感染予防のために無菌操作が必須になります。こちらの選択肢が正解です。

選択肢3. 口腔内吸引

口腔内には常在菌が多く存在するため、清潔操作が必要です。こちらの選択肢は不正解です。

選択肢4. 経鼻胃管挿入

経鼻胃管挿入は、鼻腔や食道など常在菌が存在する部位を通過します。そのため清潔操作が必要になります。こちらの選択肢は不正解です。

まとめ

無菌操作→本来無菌である器官(気管や血管内など)を対象とする手技で必須

清潔操作→常在菌が存在する部位への手技で、感染リスクを最小限に抑えるために行う手技

これを機に無菌操作と清潔操作の違いをしっかり理解しておきましょう。

参考になった数0

02

それぞれの看護処置の手技について
流れだけではなく、根拠を理解することや、
感染を防止する為に重要な清潔操作の理解が
ポイントとなります。

選択肢1. 浣腸

×:

肛門、直腸内には腸内細菌が存在しています。

選択肢2. 気管内吸引

〇:

気管・気管支・細気管支・肺胞を下気道と呼びます。
外部からの異物を粘液で包み、

線毛運動で上部に押し出します。

下気道は無菌状態です。

選択肢3. 口腔内吸引

×:

上気道であり、常在菌として口腔内には

口腔常在菌が存在しています。

選択肢4. 経鼻胃管挿入

×:

鼻腔・副鼻腔・咽頭・喉頭を上気道と呼びます。
空気を加湿し、チリ、ゴミ等の異物が

体内の奥に入らないようにする役割があります。

常在菌や弱毒菌が住み着いています。
 

参考になった数0

03

この問題は、医療行為の中で、細菌やウイルスなどの微生物の感染を防ぐために

特に厳重な清潔状態で行う必要がある「無菌操作」が、どの行為に当てはまるかを問われています。

選択肢1. 浣腸

浣腸は、腸内に液体を注入して便を出すための処置です。

腸内は通常、無菌状態ではありません。

そのため、浣腸の際に厳密な無菌操作を行う必要はありません。

選択肢2. 気管内吸引

気管内吸引は、気管や気管支内にたまった分泌物を吸引器で除去する処置です。

気管内は、体内に空気が出入りする経路であり、無菌状態を保つことが重要です。

そのため、感染を防ぐために、気管内吸引は厳密な無菌操作で行う必要があります。

選択肢3. 口腔内吸引

口腔内吸引は、口の中にたまった痰などを吸引器で除去する処置です。

口腔内は、外部と接する部分であり、様々な種類の細菌が存在します。

そのため、口腔内吸引は、気管内吸引ほど厳密な無菌操作は必要ありません。

選択肢4. 経鼻胃管挿入

経鼻胃管挿入は、鼻から胃まで管を入れて、栄養剤を送ったり、胃の内容物を抜き取ったりする処置です。

鼻腔や胃の中は、無菌状態ではありません。

そのため、経鼻胃管挿入の際に厳密な無菌操作を行う必要はありません

まとめ

正解は、「気管内吸引」です。

気管内は、体内に空気が出入りする経路であり、感染を起こしやすい場所です。

そのため、気管内吸引では、感染を防ぐために厳密な無菌操作を行う必要があります

一方、浣腸、口腔内吸引、経鼻胃管挿入は、気管内吸引ほど厳密な無菌操作は必要ありません。

参考になった数0