看護師の過去問
第113回
午前 問22

息を止めるように説明すると、肛門括約筋が緊張し、挿入が難しくなりますので、こちらの選択肢は誤りです。

坐薬挿入時は、患者にリラックスして力を抜くように説明することが重要です。

肛門と直腸の構造上、左側臥位の方が挿入しやすいのでこちらの選択肢は誤りです。

坐薬が肛門から押し戻されないようにするため、挿入後に肛門を1〜2分間軽く押さえることが必要です。これにより、薬剤が体内に確実に留まります。こちらの選択肢が正解です。

坐薬は直腸粘膜に届くよう、肛門から約４〜5cmの位置まで挿入します。2cmでは不十分で効果を得にくくなります。こちらの選択肢は誤りです。

×：

腹圧をかけないよう口呼吸を促すことで

肛門括約筋が緩み挿入しやすくなります。

×：

左側臥位にします。

S状結腸が左側に振れ直腸損傷のリスクが低くなります。

〇：

ガーゼなどで2〜3分肛門部を押さえ、

坐薬が出てしまわないようにします。

×：

4～5cm挿入し、腹圧で坐薬が排出されないようにします。

坐薬を挿入する際に息を止めるよう指示するのは不適切です。

息を止めると腹圧がかかり、挿入時に不快感や抵抗が増す可能性があります。

リラックスして自然な呼吸を続けるよう促すことが大切です。

したがって、この選択肢は誤りです。

坐薬を挿入する際は、左側臥位が推奨されています。

左側臥位にすることで直腸の形状に沿って坐薬が進みやすくなり、薬剤が体内にとどまりやすくなります。

右側臥位は、坐薬の適切な挿入方法としては誤りです。

坐薬を挿入した後、1〜2分間肛門を軽く押さえることで、

坐薬が外に出てしまうのを防ぎ、薬剤が体内にしっかりと留まるようになります。

これは坐薬の効果を安定させるための有効な手順です。

この選択肢が正しい方法になります。

坐薬は通常、肛門から5cm程度の深さに挿入するのが望ましいです。

2cmの位置では浅すぎて、薬剤が腸内に適切に作用せず、効果が得られない可能性があります。

このため、この選択肢は不適切です。