看護師の過去問
第113回
午前 問31

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問題

看護師国家試験 第113回 午前 問31 (訂正依頼・報告はこちら)

健やか親子21(第2次)の基盤課題A「切れ目ない妊産婦・乳幼児への保健対策」の目標はどれか。
  • 児童虐待による死亡数の減少
  • 十代の人工妊娠中絶率の減少
  • 妊娠・出産について満足している者の割合の増加
  • マタニティマークを妊娠中に使用したことのある母親の割合の増加

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題を解くポイントは、健やか親子21(第2次)の概要を把握し、

基盤課題ごとの目標を整理することが大切です。

以下の選択肢を確認していきましょう。

選択肢1. 児童虐待による死亡数の減少

これは、「基盤課題B(妊産婦・乳幼児に特有な健康問題への対策)の一環として扱われます。

よって、この選択肢は誤りです。

選択肢2. 十代の人工妊娠中絶率の減少

これは、「基盤課題C(思春期から成人期における健康問題への対策)」に関する指標です。

よって、こちらの選択肢は誤りです。

選択肢3. 妊娠・出産について満足している者の割合の増加

これは、基盤課題Aの主要な目標の一つであり、

妊娠・出産期の支援の質を反映する重要な指標です。

よって、こちらの選択肢は正解です。

選択肢4. マタニティマークを妊娠中に使用したことのある母親の割合の増加

これは、周知活動の一環です。よって、こちらの選択肢は誤りです。

まとめ

基盤課題Aは、妊娠・出産から子育て期までの切れ目ない支援体制を整えることを目的とています。

その中で、妊産婦が妊娠や出産に満足感を持つことが重要な指標として掲げられています。

基盤課題ごとの目標も一緒に押さえておきましょう。

A:妊娠・出産期の満足度や支援体制の充実

B:妊産婦や乳幼児の健康問題への対策(虐待防止含む)

C:思春期・成人期における健康問題(人工妊娠中絶など)

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02

健やか親子21は、

関係者、関係機関・団体が一体となって推進する母子保健の国民運動で、
平成13年より始まり、令和5年度以降は、
成育医療等基本方針に基づく国民運動としての
位置付けとなりました。


医療、保健、教育、福祉など取り組みを推進しています。
少子化の社会背景もあり、国民の健康づくり運動の一翼を担っています。

母子保健の状況から基盤課題を3つに設定し、
重点的取り組みが必要なものとして

重点課題が2つ設定されています。

厚生労働省のホームページなどで
内容を参照することができます。

選択肢1. 児童虐待による死亡数の減少

×:

重点課題②の妊娠期からの児童虐待防止対策の目標になります。

選択肢2. 十代の人工妊娠中絶率の減少

×:

基盤課題Bの学童期・思春期から成人期に向けた

保健対策の目標になります。

選択肢3. 妊娠・出産について満足している者の割合の増加

〇:

基盤課題A 切れ目ない妊産婦・乳幼児への保健対策の目標になります。

選択肢4. マタニティマークを妊娠中に使用したことのある母親の割合の増加

×:

基盤課題C 子どもの健やかな成長を見守り

育む地域づくりの目標になります。

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03

「健やか親子21(第2次)」は、すべての子どもが健やかに育つ社会の実現を目指し、

母子保健に関するさまざまな課題に取り組む国民運動計画です。

その中で、基盤課題A「切れ目ない妊産婦・乳幼児への保健対策」では、

妊娠・出産・育児期における母子保健対策の充実と、

各事業間や関連機関間の連携強化を図ることが目標とされています。 

 

選択肢1. 児童虐待による死亡数の減少

児童虐待による死亡数の減少は、重点課題②「妊娠期からの児童虐待防止対策」に関連する目標です。

基盤課題Aの直接的な目標ではありません。

選択肢2. 十代の人工妊娠中絶率の減少

十代の人工妊娠中絶率の減少は、

基盤課題B「学童期・思春期から成人期に向けた保健対策」に関連する目標です。

基盤課題Aの目標ではありません。

選択肢3. 妊娠・出産について満足している者の割合の増加

妊娠・出産について満足している者の割合の増加は、基盤課題Aの目標の一つです。

妊娠・出産・育児期における母子保健対策の充実を図ることで、

妊産婦が安心して妊娠・出産を迎えられる環境を整えることを目指しています。

選択肢4. マタニティマークを妊娠中に使用したことのある母親の割合の増加

マタニティマークの使用促進は、妊産婦への理解と支援を広めるための取り組みですが、

具体的な目標として基盤課題Aに設定されているわけではありません。

まとめ

基盤課題A「切れ目ない妊産婦・乳幼児への保健対策」の目標には、

妊娠・出産について満足している者の割合の増加が含まれます。

これは、妊娠・出産・育児期における母子保健対策の充実と、

関連機関間の連携強化を図ることで、妊産婦が安心して妊娠・出産を迎えられる環境を整えることを目指しています。

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