看護師の過去問
第113回
午前 問43
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問題
看護師国家試験 第113回 午前 問43 (訂正依頼・報告はこちら)
減感作療法を受ける患者への説明で適切なのはどれか。
- 「治療期間は1か月です」
- 「静脈内注射でアレルゲンを投与します」
- 「治療後はアレルゲンを気にせず生活できます」
- 「投与後30分はアナフィラキシー症状を観察します」
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この過去問の解説 (3件)
01
減感作療法はアレルゲン免疫療法ともいいます。
少量ずつアレルゲン物質を舌下または皮下注射で投与し、
増量することで、アレルゲン物質に慣らし
症状を緩和させる治療法で、
長期的な治療が必要ですが
効果の程度は個人差があります。
アレルゲン物質を投与しますので
アレルギー反応が生じる可能性もあり、
アナフィラキシー症状の観察を行う必要があります。
×:
治療の効果が現れるまで、かなりの時間がかかり、
一般的に、週1.2回から始め、維持療法に入れば、
月1回の頻度で1~3年以上の治療期間となります。
×:
皮下注射、舌下錠での投与となります。
×:
続けて治療することで80%以上の人が症状改善し、
約20%の人は完治するといわれていますが個人差もあり、
治療後もアレルゲンに注意が必要です。
〇:
少量ですが体内に抗原を注射する為、
アレルギー反応が生じる可能性があり、
アナフィラキシー症状の観察を行う必要があります。
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02
減感作療法(アレルゲン免疫療法)は、アレルギー疾患の治療法の一つで、
アレルゲンを少量ずつ投与して体を慣らし、アレルギー反応を軽減させることを目的としています。
治療期間や方法、注意事項について患者に正確に説明することが重要です。
それでは各選択肢を確認していきます。
減感作療法は長期的な治療が必要で、通常1年以上にわたり継続されます。
1か月では効果が得られないため、この説明は不適切です。
減感作療法では、アレルゲンは皮下投与や舌下投与の形で行われます。
静脈内注射は行われないため、この説明は不適切です。
減感作療法はアレルギー症状を軽減する効果がありますが、
完全にアレルゲンを無視して生活できる保証はありません。
アレルギーを引き起こす可能性を完全に排除するものではないため、この説明は不正確です。
減感作療法では、アレルゲン投与後にアナフィラキシーなどの重篤なアレルギー反応が起こる可能性があるため、
投与後30分程度は医療機関内で経過観察を行います。この説明は適切です。
減感作療法を受ける患者への説明として適切なのは「投与後30分はアナフィラキシー症状を観察します」です。
他の選択肢(治療期間が1か月、静脈内注射での投与、治療後アレルゲンを気にせず生活できる)は誤りです。
患者への説明では、治療法の目的や注意点を正確に伝え、安心して治療を受けられるよう配慮することが重要です。
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03
減感作療法を受ける患者への説明で適切なのは、「投与後30分はアナフィラキシー症状を観察します」です。
減感作療法では、アレルゲンを投与後にアナフィラキシーなどの急性反応が出る可能性があるため、治療後30分程度の観察が必要です。
減感作療法の治療期間は一般的に数ヶ月から数年と長期間にわたります。
最初の数ヶ月は少しずつアレルゲンの量を増やし、その後は維持量を定期的に投与する「維持療法」に移行します。
効果を確実に得るためには、長期間の治療が必要となるため、1か月という短期間での終了は適切ではありません。
減感作療法におけるアレルゲンの投与は通常、皮下に注射する皮下注射法で行われます。
静脈内注射ではなく、皮下組織に少量ずつアレルゲンを注入することで、徐々に身体がアレルゲンに慣れるようにします。
静脈内注射はアレルギー反応が強く出やすく、危険が伴うため、通常行われません。
減感作療法を行うことで、アレルギー症状が軽減されることが期待できますが、完全にアレルギー反応がなくなるとは限りません。
治療によってアレルゲンに対する耐性がついても、症状が完全にゼロになる保証はなく、場合によっては再びアレルギー反応が出る可能性もあります。
そのため、治療後もアレルゲンに注意することが大切です。
減感作療法では、アレルゲンを体内に投与するため、投与後に急性のアレルギー反応(アナフィラキシー)が発生するリスクがあります。
これを予防するため、投与後は医療機関内で30分ほど経過を観察し、異常があればすぐに対応できるようにします。
この観察時間は重要であり、患者に説明する必要があります。
減感作療法では、投与後のアナフィラキシー症状を防ぐために30分の観察が必要です。
また、長期にわたる治療であり、治療後もアレルゲンへの配慮は続ける必要があります。
患者には治療の流れや注意事項を十分に説明することが大切です。
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