看護師の過去問
第113回
午前 問54
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問題
看護師国家試験 第113回 午前 問54 (訂正依頼・報告はこちら)
Bowlby(ボウルビィ)が提唱したアタッチメントの記述で正しいのはどれか。
- 人見知りは6、7か月の乳児に出現する。
- 安全基地は家の中での子どもの居場所のことである。
- 子どもと不特定の他者との間に築かれる情緒的な結びつきである。
- 愛着対象との分離で生じる子どもの行動の第一段階は「絶望の段階」である。
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この過去問の解説 (3件)
01
ボウルビィのアタッチメント理論とは「乳幼児と親(養育者)との関係性をまとめた理論のことです。
ボウルビィは愛着行動の発達過程には4段階あると言われています。
6ヵ月~2.3歳頃に第3段階:真の愛着形成の時期です。
この頃には親とその他を区別する能力が確立されてきます。
見知らぬ人を警戒したり、不安になったりする「人見知り」が起こるようになります。
この理論の中での「安全基地」とは子供にとっての親(養育者)のことを指します。
子どもはハイハイなどができるようになり、親から離れて行動する中で何か氏らの不安や苦痛を感じた時に親の元へ戻ってきます。
子どもと特定の他者との間で築かれる情緒的な結びつきの事を「愛着」といいます。
赤ちゃんは特定の人(母親や父親、家族)から受ける「愛される経験」を通し、愛着を形成していきます。
愛着対象との分離で生じる子供の行動の第一段階は「反抗の段階」です。
6か月以降の子供は愛着行動を向ける人物と一時的であっても接近できないような状況では最初は激しく抵抗し、取り戻そうとします。(反抗の段階)
その後、(絶望の段階)(脱愛着の段階)という段階をたどります。
看護の場面において入院などによる「母子分離」によって生じる子供の身体的・精神的症状の理解においても
ボウルビィのアタッチメント理論は理解しておく必要があります。
愛着行動の3パターンや愛着行動の4段階、愛着対象との分離で生じる3段階について理解を深めておくといいでしょう。
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02
正解は「人見知りは6、7か月の乳児に出現する」です。
Bowlby(ボウルビィ)のアタッチメント理論において、アタッチメントの発達段階は4段階に分けられます。
これらの段階は、子どもがどのようにして養育者との愛着を形成していくかのプロセスを示したものです。
正解。アタッチメントの形成が進むと、人見知りが6〜7か月頃に現れます。
この時期、乳児は特定の養育者との絆を深め、他者に対して不安を感じることが増えます。
安全基地とは、養育者が子どもにとって安心できる存在であり、子どもが外界を探索する際に戻ってくる拠り所のことです。
家の中の物理的な場所ではなく、養育者との心理的な安定感を指します。
アタッチメントは、特定の養育者(通常は親)との間に形成されるものであり、不特定の他者との結びつきではありません。
特定の養育者との信頼関係が重要な要素です。
Bowlbyの理論では、愛着対象との分離で見られる反応の第一段階は「抗議の段階」です。
子どもは養育者がいなくなると不安を感じ、泣いたり探したりする行動を取ります。
「絶望の段階」はその後に続く反応です。
Bowlbyのアタッチメント理論によれば、人見知りは6〜7か月頃に現れ、これは特定の養育者との絆が形成され始める時期です。
他者との情緒的な結びつきではなく、特定の養育者との安全な関係を指し、分離時の反応はまず「抗議の段階」となります。
安全基地、愛着行動、分離と再会などは、アタッチメントの形成や強化に関連するアタッチメント理論の重要な概念です。
これらは発達段階に関係しながらも、特定の段階に限らずアタッチメントの全体的なメカニズムを説明する要素です。
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03
Bowlby(ボウルビィ)とは愛着理論を4段階で示しており、
各段階の特徴と時期を理解しておくことが重要です。
6.7ヶ月は第3段階に該当します。
知っている人、知らない人と判断できるようになるので、正解です。
Bowlby(ボウルビィ)の安全基地とは、家の中での子供の居場所ではなく、
愛着をもっている身近な人物(親など)のことを指すため間違いです。
不特定の他社との間ではなく、特定の対象を示しているため間違いです。
愛着対象との分離で生じる子どもの行動の第一段階は、
「反抗」であるため間違いです。
アタッチメント(愛着)とは、
子供と療育者との間に形成される情緒的な強い結びつきのことを言います。
Bowlby(ボウルビィ)は、愛着行動を4段階で示しており、
生後6か月~2歳ころに人見知りとよばれる分離不安が出現します。
その頃に、反抗、絶望、脱愛着という3段階もみられるといっています。
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