看護師の過去問
第113回
午前 問57

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問題

看護師国家試験 第113回 午前 問57 (訂正依頼・報告はこちら)

乳児に対する一次救命処置<BLS>で正しいのはどれか。
  • 脈拍の確認は橈骨動脈の触知で行う。
  • 意識レベルは足底を叩きながら反応を確認する。
  • 救助者が2名いる場合、胸骨圧迫と人工呼吸の回数の比率は30:2である。
  • 胸骨圧迫の速さ(回数)は130〜150回/分である。

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この過去問の解説 (3件)

01

BLSとは医療従事者を含め誰でも実施することが出来る一次救命処置です。

乳児とは1歳未満の児の事を言います。

選択肢1. 脈拍の確認は橈骨動脈の触知で行う。

乳児の場合は上腕動脈にて脈拍の確認を行います。

小児では頸動脈・大腿動脈で行い、成人では頸動脈で行います。

選択肢2. 意識レベルは足底を叩きながら反応を確認する。

成人の場合は肩を軽く叩きながら大声で呼びかけ反応を見ますが

乳児の場合は足底を刺激して反応をみます。

顔をしかめたり、泣いたりなどの反応がなければすぐに応援を要請します。

選択肢3. 救助者が2名いる場合、胸骨圧迫と人工呼吸の回数の比率は30:2である。

乳児の場合は救助者1名の場合は30:2の比率で胸骨圧迫と人工呼吸を行いますが、

救助者が2名いる場合は15:2の比率で行います。

成人の場合は救助者の人数にかかわらず30:2の比率で行います。

選択肢4. 胸骨圧迫の速さ(回数)は130〜150回/分である。

胸骨圧迫の速度としては100~120回/分で行います。

この速さは乳児でも成人でも変わりません。

まとめ

乳児、小児、成人と年齢によって方法が異なります。

突然起こる事態に慌てず実施出来るように理解しておく必要があります。

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02

小児の意識確認は「足底」で行います。

成人とは違うので、覚えておく必要があります。

選択肢1. 脈拍の確認は橈骨動脈の触知で行う。

橈骨動脈ではなく、上腕動脈で行うので間違いです。

選択肢2. 意識レベルは足底を叩きながら反応を確認する。

乳児に対する一次救命処置(BLS)は、足底で行うので正解です。

選択肢3. 救助者が2名いる場合、胸骨圧迫と人工呼吸の回数の比率は30:2である。

救助者が2名いる場合は15:2で行うため、間違いです。

選択肢4. 胸骨圧迫の速さ(回数)は130〜150回/分である。

胸骨圧迫の速さは成人と同じ100~120回/分である。

そのため、間違いです。

まとめ

小児の一次救命処置(BLS)を理解しておくことが重要です。

成人とはどこが違うのか今一度復習しておきましょう。

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03

正解は、「意識レベルは足底を叩きながら反応を確認する」です。

乳児の一次救命処置(BLS)において、意識確認の際に足底を叩くことで、反応があるかどうかを判断することができます。

選択肢1. 脈拍の確認は橈骨動脈の触知で行う。

乳児の場合、脈拍は橈骨動脈ではなく、通常上腕動脈で確認します。

上腕動脈の方が乳児にとって脈拍が触知しやすい部位です。

 

選択肢2. 意識レベルは足底を叩きながら反応を確認する。

足底を叩くことで、乳児が痛みなどの刺激に反応するかを確認します。

この方法は、乳児の反応確認の一般的な手法の一つで、適切なアプローチです。

 

選択肢3. 救助者が2名いる場合、胸骨圧迫と人工呼吸の回数の比率は30:2である。

救助者が2名の場合は15:2の比率で行うのが正解です。

 

選択肢4. 胸骨圧迫の速さ(回数)は130〜150回/分である。

胸骨圧迫の速さは、100〜120回/分が推奨されています。

 

まとめ

乳児の一次救命処置における意識確認では、足底を叩くなどの刺激を与えることが一般的です。

また、救助者が2名いる場合には胸骨圧迫と人工呼吸の比率は15:2であり、胸骨圧迫の速さは100〜120回/分が推奨されます。

小児・乳児のBLSアルゴリズムがあるので成人との違いなども含めて確認しておきましょう。

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