看護師 過去問
第113回
問186 (午後 問66)

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問題

看護師試験 第113回 問186(午後 問66) (訂正依頼・報告はこちら)

Aさん(73歳、女性、要介護1)は1人で暮らしている。室内の家具や手すりなどの、左右にあるものにうまくつかまりながら、バランスをとって移動している。Aさんは「腕の力も足の力も落ちてきた。両手を使って体を支えるものがないと屋外の移動は不安だが、足の筋力が落ちないように近所の散歩を始めたい」と訪問看護師に相談があった。Aさんの住居の廊下や玄関に段差はなく、住居周辺には坂や段差のない舗装された歩道がある。
福祉用具を図に示す。訪問看護師がAさんに勧める福祉用具で適切なのはどれか。
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この過去問の解説 (2件)

01

正解は、「車輪付きの歩行器(歩行車)」です。
Aさんは室内をつかまり歩行で移動しているという情報から、屋外のリハビリに適した福祉用具を考える問題です。
住居周辺の環境も加味しつつ、本人のリハビリ意欲を低下させないよう、
より安全性の高い福祉用具の選定が必要となります。

選択肢1. 解答選択肢の画像

誤った解答です。
Aさんは、室内でも、何かにつかまらないと歩行が不安定な状態で、上肢や下肢の筋力が低下していることが考えられます。
三点杖は筋力の低下した人や歩行の不安定な人に適した福祉用具ですが、

Aさんの「両手を使って体を支えないと屋外での移動は不安」という発言から、
片手で操作する三点杖は第一選択にはなりません。

選択肢2. 解答選択肢の画像

誤った解答です。

松葉杖は、一般的に免荷を目的として使用される用具のため、
Aさんの身体状況に適していません。

選択肢3. 解答選択肢の画像

誤った解答です。
車椅子は、自力で移動することが困難になった人に使用する福祉用具です。
Aさんは、ものにつかまりながら、何とか自力歩行できている状態で、
筋力増強のためのリハビリを望んでいます。
よって、適切ではありません。

選択肢4. 解答選択肢の画像

正しい解答です。
車輪付きの歩行器(歩行車)は、筋力の低下している人や歩行のバランスが不安定な人が使用する福祉用具です。
身体を支えやすく、体重をかけても安定性が保てる構造になっており、Aさんには最適です。

まとめ

Aさんは、ある程度歩行できる状態であり、住居周辺は坂や段差のない舗装された歩道があることから、屋外のリハビリには歩行車を選択するのが正しいです。
他の福祉用具では、Aさんの残存機能を生かしたリハビリ介入ができないと考えます。

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02

正解は「車輪付きの歩行器(歩行車)」です。

Aさんは室内では家具や手すりを利用してバランスを取りながら移動していますが、屋外での移動に不安を感じているため、安全性とサポート力を提供する福祉用具が必要です。

車輪付きの歩行器(歩行車)は、Aさんのように両手で支えながらバランスを取りたい方に適しており、歩行時の安定性を向上させます。

また、舗装された平坦な歩道であれば、歩行車を利用することで転倒のリスクを減らしつつ、自分のペースで筋力を維持しながら散歩することができます。

 

選択肢1. 解答選択肢の画像

三点杖は、支えが少なく軽度の介助が必要な場合に使用されますが、Aさんは屋外での安定したバランスを求めているため、不十分です。

 

選択肢2. 解答選択肢の画像

松葉杖は、足に体重をかけられない場合や部分的に介助が必要な場合に適していますが、Aさんには両手で支えながらの歩行介助が必要なため適切ではありません。

 

選択肢3. 解答選択肢の画像

自走型車椅子は、足の筋力低下が進んでいる場合に利用されますが、Aさんは足の筋力を維持しつつ歩行を希望しているため、車椅子は適していません。

 

選択肢4. 解答選択肢の画像

正解。歩行車はAさんが自立して歩行しながら両手で支えられるため、歩行バランスを保ちながら筋力維持にも役立ちます。

屋外での散歩や日常的な移動に適しています。

 

まとめ

Aさんには車輪付きの歩行器(歩行車)が適しており、両手で支えながら屋外でも安定した歩行が可能です。

他の福祉用具では、サポートが不十分か運動量の確保が困難です。

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