看護師 過去問
第113回
問189 (午後 問69)
問題文
Aさん(65歳、男性)はうっ血性心不全(congestive heart failure)の急性増悪で入院し、治療を受けて自宅に退院した。退院後は月1回の外来通院、週1回の訪問看護で生活指導を受け、血圧、体重、労作時の自覚症状について日誌に記録することになった。初回訪問時、Aさんは訪問看護師に「庭で野菜を作るのが趣味です。野菜作りの作業をしていると夢中になって時間を忘れてしまいます」と話した。
訪問看護師のAさんへの助言で適切なのはどれか。
訪問看護師のAさんへの助言で適切なのはどれか。
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
看護師試験 第113回 問189(午後 問69) (訂正依頼・報告はこちら)
Aさん(65歳、男性)はうっ血性心不全(congestive heart failure)の急性増悪で入院し、治療を受けて自宅に退院した。退院後は月1回の外来通院、週1回の訪問看護で生活指導を受け、血圧、体重、労作時の自覚症状について日誌に記録することになった。初回訪問時、Aさんは訪問看護師に「庭で野菜を作るのが趣味です。野菜作りの作業をしていると夢中になって時間を忘れてしまいます」と話した。
訪問看護師のAさんへの助言で適切なのはどれか。
訪問看護師のAさんへの助言で適切なのはどれか。
- 「室内で安静に過ごしましょう」
- 「野菜を作るのはやめて他の趣味を見つけましょう」
- 「作業の後は30分以内に2L以上の水分を補給しましょう」
- 「日誌の記録をもとに自分で作業量を調整できるようにしましょう」
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (2件)
01
正解は、「日誌の記録をもとに自分で作業量を調整できるようにしましょう」です。
Aさんのような、慢性的な疾患を抱える患者の在宅生活を支えるために、
訪問看護師は欠かせない社会資源です。
再入院させないために、症状の悪化を防ぐことは重要ですが、
Aさんが生活者であることも忘れてはならない視点です。
誤った解答です。
うっ血性心不全の悪化を予防するために、適度な活動が推奨されています。
必要以上の安静は、QOLの低下を招きます。
庭での野菜作りを趣味としているAさんへの指導内容としては適切ではありません。
誤った解答です。
「作業していると夢中になって、時間がたつのを忘れる」との言葉から、
野菜作りはAさんにとっての生きがいです。
ストレスの緩和やQOLの向上に役立っている趣味を、
適度に継続できるよう助言することが必要です。
誤った解答です。
うっ血性心不全の場合は、
過剰な水分摂取により心機能が悪化する恐れがあります。
在宅療養中は、飲水量が制限されることも多く、
医師の指示に従う必要があります。
短時間に多量の水分を摂取することは、適切ではありません。
正しい解答です。
Aさんの療養生活では、日誌をつけることを継続し、
心不全悪化防止のために、作業量を調整することが重要です。
自らで考え、行動できるよう支援することが、
訪問看護師の役割として求められます。
うっ血性心不全の在宅療養生活では、過度な安静は必要なく、
自己管理能力を高め、QOLの向上を目指した支援が必要です。
よって、日誌の記録を生かして、作業量を調整できることが、正しい選択肢となります。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
02
Aさんへの適切な助言は、「日誌の記録をもとに自分で作業量を調整できるようにしましょう」です。
これは、体調に合わせて適切に活動量を調整し、病状の悪化を予防するための重要な指導です。
うっ血性心不全の患者には、無理のない範囲での活動が推奨されることが一般的です。
過度な運動や重労働は避けるべきですが、安静のみを求めると体力低下や生活の質の低下につながります。
Aさんは自宅で生活できる状態で退院しており、趣味の野菜作りも楽しんでいるため、完全な安静指導は適切ではありません。
野菜作りはAさんにとって楽しみであり、ストレス発散や生活の質向上にも役立っています。
急性増悪後の心不全患者にとって、自分の体力に見合った範囲での趣味活動は、メンタルケアや生活の意欲向上に重要です。
したがって、体調管理を意識しながら続けられる指導が望ましいです。
うっ血性心不全の患者では、過剰な水分摂取が心臓に負担をかけ、浮腫や症状の悪化につながる可能性があります。
適切な水分量は医師からの指示に従うべきであり、一度に大量の水分を補給するのは避けるべきです。
Aさんにとって、日誌を活用して体調変化に気づき、自身で活動量を調整できるようになることは、うっ血性心不全の再発防止に役立ちます。血圧、体重、労作時の自覚症状を記録し、それをもとに作業量を調整することで、無理な作業を避け、適切な活動範囲を保てるようになります。
この方法はAさんの自立を促し、趣味を続けるための良い方法です。
Aさんには、日誌に記録することで自分で体調を管理しながら作業量を調整できるように助言することが適切です。
これにより、生活の質を保ちながら、うっ血性心不全の悪化を予防することが期待できます。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問188)へ
第113回 問題一覧
次の問題(問190)へ