看護師 過去問
第113回
問196 (午後 問76)

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問題

看護師試験 第113回 問196(午後 問76) (訂正依頼・報告はこちら)

直腸の構造で正しいのはどれか。
  • 陰窩には杯細胞が存在する。
  • 粘膜の表面には絨毛がある。
  • 縦走筋は結腸ヒモを作る。
  • 肛門管は血管が少ない。
  • 肛門管は内腔が広い。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は、「陰窩には杯細胞が存在する。」です。
 

直腸は、小腸から続く大腸の一部です。
直腸の構造について、正しいものを選択する問題です。

選択肢1. 陰窩には杯細胞が存在する。

正しい解答です。 

陰窩とは、直腸と肛門の境目である歯状線に複数あるくぼみのことで、
粘膜の保護や潤滑のため、粘液を分泌する胚細胞が多数存在しています。

選択肢2. 粘膜の表面には絨毛がある。

誤った解答です。
直腸粘膜の表面には絨毛はなく、腸陰窩が備わっています。
絨毛は、小腸の壁にある突起で、
栄養の消化・吸収の効率を高めるためのものです。

選択肢3. 縦走筋は結腸ヒモを作る。

誤った解答です。
直腸では縦走筋が全周を覆い、平坦な構造になっています。
縦走筋が3本ひも状に集まったものを結腸ヒモといい、結腸にみられる特徴です。
 

選択肢4. 肛門管は血管が少ない。

誤った解答です。
肛門管とは、肛門縁から歯状線までをいい、
血管網が豊富で、痔核の好発部位として知られています。

選択肢5. 肛門管は内腔が広い。

誤った解答です。
肛門管は、内腔が狭く、排便時に拡張します。

まとめ

直腸の粘膜には腸陰窩と多数の杯細胞が存在しており、正しい選択肢となります。

小腸のような絨毛はなく、結腸ヒモは直腸にはみられません。
肛門管は血管が豊富で、直腸膨大部と比べて、内腔がかなり狭くなっています。

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02

直腸の構造で正しいのは、「陰窩には杯細胞が存在する」です。

直腸の陰窩(腸腺)は粘膜内に見られる構造で、そこには粘液を分泌する杯細胞が含まれています。

杯細胞は腸管の粘液層を形成し、直腸内の潤滑や保護に重要な役割を果たします。

 

選択肢1. 陰窩には杯細胞が存在する。

直腸の粘膜には腸腺(陰窩)が存在し、その中に杯細胞があります。

杯細胞は粘液を分泌し、腸管内壁を保護する働きを持ちます。

この特徴は直腸を含む大腸全体に共通しています。

 

選択肢2. 粘膜の表面には絨毛がある。

絨毛は小腸の粘膜表面に見られる構造で、栄養吸収を効率化するために存在します。

直腸や大腸の粘膜には絨毛はなく、平坦な構造で陰窩が特徴的です。

選択肢3. 縦走筋は結腸ヒモを作る。

結腸ヒモは大腸の特徴であり、縦走筋が部分的に集まって形成されます。

ただし、直腸には結腸ヒモは存在せず、縦走筋は直腸全体に均一に分布しています。

 

選択肢4. 肛門管は血管が少ない。

肛門管には豊富な血管網が存在します。

特に肛門周囲の静脈叢は、痔核(いぼ痔)の原因となることが知られています。

そのため、「血管が少ない」という記述は誤りです。

 

選択肢5. 肛門管は内腔が広い。

肛門管は直腸と比べて内腔が狭くなっており、肛門括約筋によって締め付けられています。

そのため、「内腔が広い」という表現は正しくありません。

 

まとめ

直腸の陰窩には粘液を分泌する杯細胞が存在し、腸管の潤滑や保護に寄与しています。

他の選択肢は直腸や肛門管の構造的特徴を正しく反映していないため注意が必要です。

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