看護師 過去問
第114回
問195 (午後 問75)

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問題

看護師試験 第114回 問195(午後 問75) (訂正依頼・報告はこちら)

生後1か月の乳児健康診査の際、外国籍の両親から子どもの予防接種について質問があった。父親は長期に日本で就労するため、子どもは定期予防接種を受けることができる。両親は「日本語が難しく、予防接種のスケジュールがよく分からない」と看護師に言った。
看護師の対応で適切なのはどれか。
  • 母国の大使館への相談を勧める。
  • 医療で使う言葉を覚えるように促す。
  • 地区担当の保健師への電話相談を提案する。
  • 両親が理解できる言語で書かれたパンフレットを渡す。

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この過去問の解説 (1件)

01

両親が理解できる言語で書かれたパンフレットを渡す が正しいです。
外国籍の保護者には、母語で書かれた資料を手渡すことで予防接種の種類・時期・手続きが一目で分かります。

視覚的情報は言語の壁を越えて理解を助け、安心感も高まります。

選択肢1. 母国の大使館への相談を勧める。

大使館は一般的な行政手続きには対応できますが、

自治体が実施する定期予防接種の具体的なスケジュールや接種券の扱いまでは把握していないことが多いです。

迅速で的確な情報提供になりにくいため適切とはいえません。

選択肢2. 医療で使う言葉を覚えるように促す。

言語の習得には時間がかかるうえ、保護者が覚えるまで接種が遅れてしまいます。

安全な接種機会を確保するためには、まず医療側が分かりやすい形で情報を提供する方が現実的です。

選択肢3. 地区担当の保健師への電話相談を提案する。

保健師は詳しい情報源ですが、保護者が日本語で電話をかける負担が大きく、通訳手配も必要になります。

直接的な理解支援としては優先度が下がります。

選択肢4. 両親が理解できる言語で書かれたパンフレットを渡す。

自治体や厚生労働省の多言語資料を利用すれば、接種時期・順序・持ち物などをその場で伝えられます。

視覚資料は後から自宅で見返せる利点もあり、最も実行しやすい対応です。

まとめ

多言語パンフレットの提供は、言語の壁を越えて保護者の理解を助け、接種漏れを防ぎます。

そのうえで、通訳サービスや保健師への橋渡しなど追加支援を案内すると、より安心して予防接種を受けられます。

乳児健診では、保護者の文化や言語背景に配慮し、わかりやすく確実な情報提供を行うことが重要です。

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