看護師 過去問
第114回
問198 (午後 問78)

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問題

看護師試験 第114回 問198(午後 問78) (訂正依頼・報告はこちら)

術後の回復過程でエネルギー不足の場合にケトン体の供給源となるのはどれか。
  • 乳酸
  • 尿酸
  • 脂肪酸
  • 蛋白質
  • アンモニア

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この過去問の解説 (1件)

01

脂肪酸がケトン体のもとになります。
手術後にエネルギーが足りなくなると、肝臓は体内の脂肪を分解して得た脂肪酸からケトン体(アセト酢酸など)を作り、

筋肉や脳などにエネルギーを届けます。

 

選択肢1. 乳酸

筋肉での運動や酸素不足でできる物質で、肝臓では糖新生に使われますが、ケトン体には変わりません。

選択肢2. 尿酸

プリン体が分解されてできる老廃物で、エネルギー源にはならず、ケトン体とも関係しません。

選択肢3. 脂肪酸

体脂肪や血中の中性脂肪が分解されて生じます。肝臓でβ‐酸化され、アセチルCoAを介してケトン体に合成されるため、

これが供給源です。

選択肢4. 蛋白質

分解されるとアミノ酸になり、一部は糖新生に回りますが、ケトン体の主原料にはなりません。

選択肢5. アンモニア

アミノ酸が分解されるときに出る毒性物質で、尿素に変えて排泄されます。

エネルギー代謝やケトン体とは別経路です。

まとめ

エネルギー不足時の流れ:体脂肪分解 → 脂肪酸増加 → 肝臓でケトン体産生 → 脳・筋へ供給。

糖が枯渇しても、ケトン体が血中にあれば重要臓器が働けます。

ケトン体は酸性なので、作られすぎると血液が酸性に傾く点(ケトアシドーシス)にも注意が必要です。

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