看護師 過去問
第114回
問199 (午後 問79)
問題文
狭窄による血流低下で二次性高血圧(secondary hypertension)を起こす血管はどれか。
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問題
看護師試験 第114回 問199(午後 問79) (訂正依頼・報告はこちら)
狭窄による血流低下で二次性高血圧(secondary hypertension)を起こす血管はどれか。
- 冠動脈
- 肝動脈
- 頸動脈
- 腎動脈
- 脳動脈
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この過去問の解説 (1件)
01
腎動脈の狭窄は、血流低下をきっかけに二次性高血圧を引き起こします。
腎臓は血液量と血圧を調整する臓器です。腎動脈が細くなって流れが減ると、
腎臓は「全身の血圧が足りない」と誤って判断し、レニン‐アンジオテンシン系を強く働かせて血圧を上げます。
心筋に血液を送る血管で、狭窄すると狭心症や心筋梗塞を起こします。
高血圧の主原因にはなりません。
肝臓へ血液を送ります。
狭窄しても血圧調節ホルモンを大きく変化させる仕組みはありません。
脳へ向かう太い血管で、狭窄すると脳虚血やめまいの原因になりますが、高血圧を直接つくり出すことは少ないです。
ここが細くなると腎臓は血流不足を補おうとレニンを放出し、アンジオテンシンⅡを増やします。
その結果、末梢血管が収縮し、ナトリウムと水が再吸収されて全身の血圧が上がります。
狭窄すると脳梗塞のリスクは高まりますが、腎臓のようにホルモンで血圧を変える働きはありません。
二次性高血圧は、特定の臓器やホルモン異常が原因で起こる高血圧です。
腎動脈狭窄では、腎臓が「血圧を上げるホルモン系」を過剰に動かすため、薬で下がりにくいことがあります。
治療は血管拡張薬だけでなく、レニン‐アンジオテンシン系を抑える薬や、場合によっては狭窄部の血管拡張術が選ばれます。
他の動脈の狭窄は主に虚血症状を招きますが、血圧上昇とは直結しない点を整理すると、問題が解きやすくなります。
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