公認心理師の過去問
第1回(2018年)
午前 問5

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問題

公認心理師試験 第1回(2018年) 午前 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

オペラント行動の研究の基礎を築いたのは誰か。正しいものを1つ選べ。
  • A. Adler
  • B. F. Skinner
  • E. C. Tolman
  • I. P. Pavlov
  • J. B. Watson

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この過去問の解説 (3件)

01

「オペラント行動」といえば、スキナー(B. F. Skinner)と覚えましょう。

1.A. Adler(アルフレッド・アドラー)は、個人心理学で有名な心理学者です。

2.これが正答です。

3.E. C. Tolman(エドワード・トルーマン)は、
スキナーと同じく新行動主義の他、
ゲシュタルト心理学・認知心理学との関わりもあるとされています。
オペラント行動の基礎を築いた心理学者ではありません。

4.I. P. Pavlov(イワン・パブロフ)は、
「パブロフの犬」で有名な、古典的条件づけで有名な行動主義心理学者です。

5.J. B. Watson(ジョン・ワトソン)は、行動主義心理学の創始者です。

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02

正解は、2です。

各選択肢については、以下の通りです。

1→A.Adlerは、個人心理学を提唱した人物です。
よって選択肢は、誤りです。

2→B.F.Skinnerは、オペラント行動研究の基礎を築いた人物です。
よって選択肢は、正しいです。

3→E.C.Tolmanは、新行動主義の立場から、行動の原理として認知の動きを研究した人物です。
よって選択肢は、誤りです。

4→I.P.Pavlovは、レスポンデント条件付けを提唱した人物です。
よって選択肢は、誤りです。

5→J.B.Watsonは、行動主義を提唱した人物です。
よって選択肢は、誤りです。

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03

この問題で覚えておくべきポイントは以下のとおりです。

心理療法の内容と提唱者を正しく覚えておく必要があります。それでは問題を見てみましょう。

選択肢1. A. Adler

アドラー心理学は、Individual Psycholgy;個人心理学と呼ばれています。5つの基本的な理論「自己決定性」「目的論」「全体論」「認知論」「対人間関係論」で成り立っているため、間違いです。

選択肢2. B. F. Skinner

行動分析学の創始者であり、これが正解です。

選択肢3. E. C. Tolman

行動主義的心理学であり、S-O-R理論で行動をとらえているため、間違いです。

選択肢4. I. P. Pavlov

行動主義的心理学の、古典的条件付けを提唱しているので、間違いです。

選択肢5. J. B. Watson

行動主義的心理学の創始者です。行動は刺激―反応で成り立つことを提唱しているため、間違いです。

まとめ

心理療法の提唱者と名前を理解するだけでは覚えにくいと思います。心理療法の発展の変遷と合わせて、系統だてて覚えておくほうが印象に残りやすいと思いますし、類似した出題があったときにも対応できると思います。

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