公認心理師の過去問
第1回(2018年)
午後 問91

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問題

公認心理師試験 第1回(2018年) 午後 問91 (訂正依頼・報告はこちら)

自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害<ASD>の基本的な特徴として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 場面緘黙
  • ひきこもり
  • ディスレクシア
  • 言葉の発達の遅れ
  • 通常の会話のやりとりの困難

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この過去問の解説 (3件)

01

ASDの特徴としては、ウィングの三つ組の障害が有名で、具体的には、社会的相互作用の障害(他者と目を合わせられない、対人関係の形成・維持の困難さなど)、コミュニケーションの障害(言葉の遅れ、会話の開始・継続の困難さなど)、想像力の障害(限定された興味、常同行動など)です。

しかしながら、DSM-5では、前者2つが統合され、「社会的コミュニケーションおよび対人相互反応における持続的な欠陥」と「行動、興味、または活動の限定された反復的な様式」がASDの診断基準となり、言葉の遅れは診断基準から除外されました。

以上により、正解は5です。

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02

正解は5です。

自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害<ASD>の基本的な特徴は、

1) コミュニケーションの障害
2) 興味や行動への強いこだわり

があります。よって、5が正解です。

1.→場面緘黙とは、「言葉を話す能力は備わっているにもかかわらず、学校や職場など特定のところにおいて話すことができなくなる状態」を指します。ASDの人は必ずしも場面緘黙を伴うわけではなく、アスペルガー症候群の人はむしろよく喋る人も多いです。よって、1は誤りです。

2.→ASDの二次障害として引きこもりになる人はいますが、これも必ずしもASDの特徴とは言えませんので、2は誤りです。

3.→ディスレクシアは、限局性学習症/学習障害の中の「読字障害」のことですので、ASDの説明ではありません。よって、3は誤りです。

4.→ASDの人は必ずしも言葉の発達が遅れているとは言えません。アスペルガー症候群の人は言葉の発達は正常に保たれています。よって、4は誤りです。

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03

以下に解説します。

選択肢5. 通常の会話のやりとりの困難

ASDの基本的な特徴には、社会的な相互作用の困難、コミュニケーションの障害、反復的な行動や興味の狭さが含まれます。これには、通常の会話のやりとりが困難であることが含まれます。ASDの個人は、言語の発達や非言語的コミュニケーションのスキルに問題を抱え、社会的な状況での適切な応答や理解が難しいことがあります。

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