公認心理師の過去問
第1回(2018年)
午後 問92

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

公認心理師試験 第1回(2018年) 午後 問92 (訂正依頼・報告はこちら)

認知及び言語の発達の遅れが疑われる3歳の幼児に用いるアセスメントツールとして、最も適切なものを1つ選べ。
  • BDI
  • CMI
  • KABC-Ⅱ
  • MPI
  • WISC-Ⅳ

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

1.→BDIは「ベック抑うつ質問票」のことであり、抑うつの重症度の判定を行うための本人記述式の質問紙法の検査です。よって、1は誤りです。

2.→CMIは「コーネル・メディカル・インデックス」という、本人記述式の質問紙法の健康調査票です。幅広い身体的・精神的自覚症状を把握することができます。よって、2は誤りです。

3.→KABC-Ⅱはアメリカのカウフマン博士夫妻が発達障害や学習のつまずきが見られる子どもに向けて作成した知能検査です。適用年齢は2歳6ヶ月から18歳11ヶ月までです。よって、3は正しいです。

4.→MPIは「モーズレイ性格検査」です。アイゼンクにより作成されました。「外向性ー内向性」と「神経症的傾向」 の二つの性格特性を同時に測ることを目的とした質問紙法の性格診断です。よって、4は誤りです。

5.→WISC-Ⅳはウェクスラー式の知能検査です。適用年齢は5歳から16歳になります。よって、5は誤りです。

参考になった数104

02

ポイントは、発達の遅れが疑われる“3歳児“への適切なアセスメントツールを選べ、という問題であることです。

まず、BDI(ベック抑うつ質問紙)、CMI(コーネルメディカルインデックス)、MPI(モーズレイ人格目録)はいずれも発達検査ではありません。

残るは3と5ですが、KABC-Ⅱは対象年齢が2歳6か月~18歳11か月、WISC-Ⅳは5歳~16歳11か月ですから、正解は3です。

参考になった数54

03

以下に解説します。

選択肢3. KABC-Ⅱ

適切です。

KABC-Ⅱは、幼児から児童期にかけての認知能力を評価するためのツールです。特に、認知の発達遅延を疑う場合に有用で、言語能力と非言語能力の両方を評価することができます。3歳の幼児にも対応しており、発達の評価に役立つツールです。

 

参考になった数0