公認心理師の過去問
第6回 (2023年)
午前 問18
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問題
公認心理師試験 第6回 (2023年) 午前 問18 (訂正依頼・報告はこちら)
一定の集団の中で、一定の時間的な枠組みとエクササイズを設け、参加者同士が率直に語り合い、感情を交流させて、相互理解や信頼関係を醸成しながら他者理解や自己理解を進め、行動変容や成長を図る集団的な取組として、最も適切なものを1つ選べ。
- T グループ
- サイコドラマ
- ピアサポート
- セルフヘルプ・グループ
- 構成的グループエンカウンター
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この過去問の解説 (3件)
01
本問の説明に合致するのは「構成的グループエンカウンター」です。
他の選択肢についても理解しておきましょう。
Tグループとは、合宿形式で行う集団療法で自己に向き合い強い情動的な体験を通して成長を促します。
サイコドラマとは、グループで即興で劇を行いクライエントの抱える心理的課題の解決を目指すものです。
ピアサポートとは、同じような境遇や悩みを抱える人々が仲間として支えあうことです。
セルフヘルプ・グループとは、依存症や傷害など、同じような境遇や悩みを抱える人々が支えあうために組織・運営するグループです。
本問での説明のとおり、一定の集団の中で、一定の時間的な枠組みとエクササイズを設け、参加者同士が率直に語り合い、感情を交流させて、相互理解や信頼関係を醸成しながら他者理解や自己理解を進め、行動変容や成長を図る集団的な取組です。
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02
集団を対象とした心理療法やトレーニングに関する問題です。
誤りです。
Tグループは、‘トレーニンググループ’の略です。
グループで自由なテーマについて話し合うもので、話し合いで起きたプロセスに注目していきます。それによって、自己理解や他者理解を深めること、コミュニケーションやリーダーシップを学ぶことが期待されます。
誤りです。
サイコドラマは「心理劇」と訳され、集団精神療法の一つです。
監督、助監督、演者、観客、舞台などの役割を決め、即興劇を行います。役割を交替しながら取り組むことで、相手の立場に立って考える、自分の課題に気づく、感情を表すなどの効果が期待されます。
誤りです。
ピアサポートは、仲間同士で支え合うことを言います。
同じ立場にいる物同士、同じ経験をした者同士で支え合うことによって、支援や指導を受けることとは違うサポートが得られます。
誤りです。
セルフヘルプ・グループは、同じ悩みや課題のある人やその家族で構成され、自分達で活動を進めていく自助グループです。
犯罪被害者や依存症などの課題を抱える人達が、互いを理解したり、乗り越えるために支え合ったりすることができます。
正答です。
構成的グループエンカウンターの説明として適切です。
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03
心理療法に関する設問です。
不適切です。Tグループとは、トレーニング・グループの略称です。元々は福祉職や管理職に対する人材育成を目的としたグループアプローチでした。
不適切です。サイコドラマ(心理劇)は即興劇の手法を取り入れた集団療法です。
不適切です。ピアサポートは、仲間同士で支え合うことです。
不適切です。セルフヘルプ・グループは、自助グループ・当事者の会などとも言われます。始まりは、アルコール依存症のAAや断酒会をはじめとする、依存症の当事者やその家族の集まりでした。
適切です。構成的グループエンカウンターは、参加者相互の感情交流や自己発見による行動変容や人間的成長を目的としたグループアプローチです。
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