一級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科2(環境・設備) 問22

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問題

一級建築士試験 平成27年(2015年) 学科2(環境・設備) 問22 (訂正依頼・報告はこちら)

室内の温熱・空気環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 外皮の断熱や気密の性能を高めることは、暖房時の室内の上下温度差を小さくすることにつながる。
  • 中央管理方式の空気調和設備を用いた居室において、許容されるホルムアルデヒドの量の上限は、0.15mg/m3である。
  • 住宅の床暖房において、床表面温度は30°C程度を上限とすることが望ましい。
  • 20~30°Cの温度条件では、相対湿度が70%を超えるとカビの発育が促進され、相対湿度が高いほどその繁殖率は高くなる。

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この過去問の解説 (3件)

01

1 正。 外皮の断熱や気密の性能を高めることで暖めた空気が屋外に逃げないため、室内の上下温度差を小さくすることにつながります。

2 誤。許容させるホルムアルデヒドの量の上限は0.1mg/㎥です。

3 正。

4 正。気温が20~35℃、相対湿度が60~80%以上になるとカビの発育が促進されます。

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02

2が不適当です。

1. 記述のとおりです。
 外皮の断熱や気密の性能を高めることは、暖房時の熱損失が少なくなり、
 室温と室内表面温度の差が小さくなり、コールドドラフトが起こりにくくな
 り、室内の上下温度差を小さくすることにつながります。

2.許容されるホルムアルデヒドの量の上限は、空気1㎥当たり0.1mg以下(30分
 平均値)と定められています。

3.記述のとおりです。一般に29℃以下が望ましいとされています。

4.記述のとおりです。気温が20~35°C、相対湿度が60%~80%以上になると、
 カビの発育が促進され、相対湿度が高いほどその繁殖率は高くなります。

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03

正解は2です。

1:設問通りです
壁や屋根の断熱や気密の性能を高めると熱貫流抵抗が大きくなり室温と室内表面温度との差が小さくしたり室内の上下の温度差を小さくすることができます。

2:誤りです
許容させる量の上限は0.1mg/㎥です。
ホルムアルデヒドは家具や建材、煙草の煙からも放散され、温度、湿度が上昇するとその量が多くなります。

3:設問通りです
外気温によって快適温度は変わりますが概ね20~30℃に設定をします。

4:設問通りです
カビは気温20度以上、湿度70%以上、埃や塵がたまりやすいところで繁殖します。

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