一級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科4(構造) 問82

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

一級建築士試験 平成27年(2015年) 学科4(構造) 問82 (訂正依頼・報告はこちら)

鉄筋コンクリート構造の配筋に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 大梁主筋の柱への必要定着長さは、大梁主筋の強度が高いほど短くなる。
  • 大梁主筋の柱への必要定着長さは、柱のコンクリート強度が高いほど短くなる。
  • 鉄筋のかぶり厚さの最小値は、主筋の応力伝達のためだけではなく、鉄筋コンクリート部材の耐久性・耐火性を考慮して定められている。
  • 柱の帯筋の端部は、135度フックを設ける代わりに、必要溶接長さを満たせば帯筋相互を片面溶接とすることができる。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

1.誤りです。
鉄筋の強度が大きいほど鉄筋により大きな引き抜き力が生じるため、より長い定着長さを確保し、引き抜き抵抗力を高める必要があります。

2.設問の通りです。
コンクリートの強度が大きいほど、鉄筋の拘束力が大きくなるため、鉄筋の定着長さを短くすることができます。

3.設問の通りです。
鉄筋のかぶり厚さは、鉄筋コンクリートの所要の耐久性、耐火性、構造体力が得られるように、部材の種類と位置ごとに、計画供用期間、コンクリートの種類と品質、部材の受ける環境作用の種類と強さなどの暴露条件、特殊な劣化作用、要求耐火性能、構造耐力上の要求及び施工の精度などを考慮して定める必要があります。

4.設問の通りです。
帯筋は柱筋を含む閉鎖型とし、その末端は135°フック余長6d以上とします。

参考になった数11

02

1 ×
仕口面における鉄骨の応力度が大きくなるため、定着長さは長くなります。

2 〇
許容付着応力度が大きくなるため、定着長さは小さくなります。

3 〇
耐火被覆のほかにも、防錆・付着力の確保などに必要となります。

4 〇
フレアグループ溶接、機械式継手等を用いることができます。

参考になった数8

03

1.誤り。
鉄筋の強度が大きいほど鉄筋により大きな引き抜き力が生じるため、より長い定着長さを確保し、引き抜き抵抗力を高める必要があります。

2.設問の通り。
設問1と同じ理屈で、コンクリートの強度が大きいほど、鉄筋の拘束力が大きくなるため、鉄筋の定着長さを短くすることができます。

3.設問の通り。
鉄筋のかぶり厚さは、鉄筋コンクリートの所要の耐久性、耐火性、構造体力が得られるように、部材の種類と位置ごとに、計画供用期間、コンクリートの種類と品質、部材の受ける環境作用の種類と強さなどの暴露条件、特殊な劣化作用、要求耐火性能、構造耐力上の要求及び施工の精度を考慮して定める必要があります。

4.設問の通り。

参考になった数5