一級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科4(構造) 問91
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問題
一級建築士試験 平成27年(2015年) 学科4(構造) 問91 (訂正依頼・報告はこちら)
擁壁及び地下外壁の設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 擁壁の転倒に対する検討においては、安定モーメントが常時作用する土圧による転倒モーメントに1.5を乗じた値を上回ることを確認する必要がある。
- 常時作用する土圧は、構造体と土の状態が同じ条件の場合、受働土圧より主働土圧のほうが大きい。
- 隣地境界線に建設される擁壁は、原則として、終局限界状態においても滑動は許容されない。
- 地下外壁の設計においては、地下水位以深の部分は、土圧だけでなく水圧も考慮する。
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この過去問の解説 (3件)
01
擁壁の安定モーメントは、土圧等による転倒モーメントの1.5倍を上回るように設計します。また擁壁の基礎の滑動に対する抵抗力は、土圧等による水平力の1.5倍を上回るように設計します。
2.誤りです。
構造体と土の状態が同じ条件ならば、構造体に作用する土圧の力関係は、
受動土圧 > 静止土圧 > 主動土圧
となります。
3.設問の通りです。
建築物への影響がなく周辺の安全性を損なう恐れがない場合には、滑動を許容しその変形量を照査する設計も可能となります。
4.設問の通りです。
地下外壁に作用する横圧力は、静止土圧と地下水位以深に作用する水圧があります。
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02
擁壁の使用限界状態の検討として、常時の土圧による転倒モーメントに1.5を乗じた値を、安定モーメントが上回ることを確認する必要があります。
2.誤り。
土圧は受動土圧と主動土圧、静止土圧に分けられます。構造体と土の状態が同じならば、その力関係は、受動土圧>静止土圧>主動土圧となります。
3.設問の通り。
擁壁の移動に起因する地盤の滑りによって「人命の保護」「建物の安定性」に問題が生じないことが求められます。
4.設問の通り。
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03
安定モーメント≧1.5×転倒モーメント を確認する必要があります。
2 ×
受動土圧>静止土圧>主動土圧 が各土圧の大小関係となります。
3 〇
設問通りです。
4 〇
土圧及び水圧が地下水位面以下で作用し、水深に比例します。
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