一級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科5(施工) 問103

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問題

一級建築士試験 平成27年(2015年) 学科5(施工) 問103 (訂正依頼・報告はこちら)

工事現場に搬入された建築材料の保管方法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 車輪付き裸台で運搬された外装に使用するガラスは、室内に保管場所がなかったので、裸台に乗せたまま、屋外に、防水シートを掛け雨露等がかからないように養生をして保管した。
  • 外装に使用するALC薄形パネルは、台木を用いて1.0mの高さに積み重ねて、屋外に、防水シートを掛け雨露等がかからないように養生をして保管した。
  • 負の摩擦力対応杭( SL杭 )を、屋外に長期間保管するに当たり、杭表面に特殊アスファルトが塗布されているので、搬入時の荷姿のまま存置した。
  • アスファルト防水に使用する砂付ストレッチルーフィングは、屋内の乾燥した場所に、ラップ部分を上に向けてたて積みとし、2段に重ねないように保管した。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.設問の通り
 車輪付き裸台で運搬されたガラスはそのまま保管します。
 縦置きで乾燥した場所に保管しますが、やむをえず屋外に保管する場合は防水シートを掛け、雨露等がかからないようにします。

2. 設問の通り
 ALC板は直接地面に接しないように台木を用いて平積みとします。
 また、1段の積上高さを1m以下とし2段まで(総高2m以下)とします。
 屋外に保管する場合は、雨露や水はねがかからないようシート等で養生して保管します。

3. 誤り
 表面の特殊加工の劣化の原因となる為
 屋外での長期保管は好ましくありません。

4. 設問の通り
 砂付きルーフィングは砂がついていないラップ部分(張付け時に重ねる部分)を上に向けて縦置きとし、2段積みは禁止です。
 また、屋内の乾燥した場所に保管します。

*ワンポイントアドバイス
 ロール状で搬入される材料については
 ロールカーペットを除き原則縦置きです。

 縦置き…アスファルトルーフィング、
     壁紙、ビニル床シート
 俵積み…ロールカーペットのみ

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02

1.設問通り、適当です。
2.設問通り、適当です。
3.誤りです。
日本建築学会建築工事基準仕様書(JASS)より、負の摩擦力対応杭(SL杭)は杭の表面に特殊なアスファルトが塗布されており、運搬及び取扱い時には剥がれや塗装の損傷などが発生しないように注意する。特にSL杭を長時間保管する場合には、外気温の変化などにより塗布材が溶けて変形したり損傷する恐れがあり存置をすべきではないです。
4.設問通り、適当です。

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03

1.[正]
板ガラスの保管は立て置きとし、乾燥した場所に保管することを原則とします。屋外に保管する場合は防水シート等により雨露がかからないように養生します。
2.[正]
ALCパネルは枕木を2本使用し、平積みとします。1山の高さは1m以下とし総高さ2m以下とします。
屋外に保管する場合は防水シート等により養生します。
3.[誤]
SL杭は負の摩擦力対策のため表面に潤滑剤を塗布しています。屋外に長期保管していると塗布剤に悪影響があるため不適当です。
4.[正]
ルーフィング類は吸湿すると接着不良になりやすいので屋内の乾燥した場所に保管します。また、砂付きルーフィングはラップ部を上にしてたて積みにし、ラップ部保護のため2段積みにしてはなりません。

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