一級建築士の過去問
令和5年(2023年)
学科1(計画) 問9

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問題

一級建築士試験 令和5年(2023年) 学科1(計画) 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

高齢者、障害者等の利用に配慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準(国土交通省)」に照らして、最も不適当なものはどれか。
  • 美術館の車椅子使用者用トイレにおいて、内部の自動式引戸の開閉スイッチは、引戸の戸先からできるだけ近い位置に設置した。
  • 大規模な物販店舗において、授乳及びおむつ替え室は、男女ともにアクセスしやすい場所とし、中から施錠できる授乳のための個室を設けた。
  • シティホテルにおいて、車椅子使用者用客室は、客室内のレイアウトが変更しやすいように、ベッドやベッドサイドキャビネットを可動式とした。
  • 病院の階段において、段鼻と踏面との色の明度差が大きいものを選定し、昇り始めから終わりの段まで、それぞれの色を統一した。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、高齢者、障害者等の利用に配慮した建築物の計画に関する問題です。

高齢者、障害者の使い勝手をイメージしながら学習に取り組みましょう。

選択肢1. 美術館の車椅子使用者用トイレにおいて、内部の自動式引戸の開閉スイッチは、引戸の戸先からできるだけ近い位置に設置した。

誤りです。

車椅子使用者用トイレにおいて、自動式引戸の開閉はスイッチは、車椅子利用者が使いやすいように出入口の戸先から70cm~100cm離して設置することが望ましいです。

選択肢2. 大規模な物販店舗において、授乳及びおむつ替え室は、男女ともにアクセスしやすい場所とし、中から施錠できる授乳のための個室を設けた。

正しいです。

物販店舗において、授乳及びおむつ替え室は、男女ともにアクセスしやすい場所とし、中から施錠できる授乳のための個室を設ける等、プライバシーの配慮も必要です。

選択肢3. シティホテルにおいて、車椅子使用者用客室は、客室内のレイアウトが変更しやすいように、ベッドやベッドサイドキャビネットを可動式とした。

正しいです。

シティホテルとは様々な目的の利用を想定した市街地のホテルです。

客室内のレイアウト変更に対応できるようベッドやベッドサイドキャビネットを可動式とすることが望ましいです。

選択肢4. 病院の階段において、段鼻と踏面との色の明度差が大きいものを選定し、昇り始めから終わりの段まで、それぞれの色を統一した。

正しいです。

病院の階段は段鼻と踏面との色の明度差が大きいものとし、昇り始めから終わりの段までのそれぞれの色を統一する等、安全性に配慮する計画が必要です。

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02

高齢者や障害者の利用に配慮した建築物の計画に関する問題です。

選択肢1. 美術館の車椅子使用者用トイレにおいて、内部の自動式引戸の開閉スイッチは、引戸の戸先からできるだけ近い位置に設置した。

誤りです。

車椅子使用者用トイレにおいて、自動式引戸の開閉はスイッチは車椅子利用者の使いやすさに配慮し、引戸の戸先から70cm~100cm離して設置することが望ましいです。


 

選択肢2. 大規模な物販店舗において、授乳及びおむつ替え室は、男女ともにアクセスしやすい場所とし、中から施錠できる授乳のための個室を設けた。

正しいです。

物販店舗において、授乳及びおむつ替え室は、男女ともにアクセスしやすい場所とし、プライバシーにも配慮するため、中から施錠できる授乳のための個室を設けることが望ましいです。

選択肢3. シティホテルにおいて、車椅子使用者用客室は、客室内のレイアウトが変更しやすいように、ベッドやベッドサイドキャビネットを可動式とした。

正しいです。

シティホテルの車椅子使用者用客室は、客室内のレイアウト変更に配慮し、ベッドサイドキャビネットを可動式とすることが望ましいです。

選択肢4. 病院の階段において、段鼻と踏面との色の明度差が大きいものを選定し、昇り始めから終わりの段まで、それぞれの色を統一した。

正しいです。

病院の階段において、安全性に配慮するため、段鼻と踏面との色の明度差が大きいものとし、昇り始めから終わりの段まで、それぞれの色を統一することが望ましいです。

まとめ

高齢者、障害者の使い勝手を学習しましょう。

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