一級建築士の過去問
令和5年(2023年)
学科2(環境・設備) 問5

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問題

一級建築士試験 令和5年(2023年) 学科2(環境・設備) 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

建築物における防火・防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 室内の可燃物量が同じ場合、一般に、外気が流入する開口面積が大きいほど火盛り期の火災継続時間が長くなる。
  • 建築物の上階への延焼防止のためには、層間区画を十分に確保する必要があり、ファサードデザインに応じてバルコニーや庇等により対応する方法がある。
  • 竪穴区画内の温度が屋外より高くなる冬期において、地下階がない建築物では、火災階が下階であるほど、竪穴区画への煙の侵入量が増える傾向にある。
  • 建築物の用途が異なる部分に設けられる異種用途区画については、原則として、異なる用途部分への延焼を防止するために防火区画とする。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は建築物の防火・防災に関する問題です。

火災や煙の特徴をよく理解することがポイントです。

選択肢1. 室内の可燃物量が同じ場合、一般に、外気が流入する開口面積が大きいほど火盛り期の火災継続時間が長くなる。

誤りです。

室内の可燃物量が同じ場合、一般に、外気が流入する開口面積が大きいほど可燃物が早く燃え尽きるため、火災継続時間は短くなります。

選択肢2. 建築物の上階への延焼防止のためには、層間区画を十分に確保する必要があり、ファサードデザインに応じてバルコニーや庇等により対応する方法がある。

正しいです。

建築物の上階への延焼防止のためには層間区画を考慮する必要があり、バルコニーや庇での対応が有効です。

選択肢3. 竪穴区画内の温度が屋外より高くなる冬期において、地下階がない建築物では、火災階が下階であるほど、竪穴区画への煙の侵入量が増える傾向にある。

正しいです。

竪穴区画内の温度が屋外より高くなる冬期において、火災階が下階であるほど、竪穴区画への煙の侵入量が増加します。

選択肢4. 建築物の用途が異なる部分に設けられる異種用途区画については、原則として、異なる用途部分への延焼を防止するために防火区画とする。

正しいです。

建築物の用途が異なる部分に設けられる異種用途区画については、異なる用途部分への延焼を防止するために防火区画をすることが原則です。

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02

建築物の防火・防災に関する問題です。

選択肢1. 室内の可燃物量が同じ場合、一般に、外気が流入する開口面積が大きいほど火盛り期の火災継続時間が長くなる。

誤りです。

室内の可燃物量が同じ場合、一般に、外気が流入する開口面積が大きいほど可燃物が早く燃え尽きるため、火盛り期の火災継続時間は短くなります。

選択肢2. 建築物の上階への延焼防止のためには、層間区画を十分に確保する必要があり、ファサードデザインに応じてバルコニーや庇等により対応する方法がある。

正しいです。

建築物の上階への延焼防止のためには、層間区画を十分確保する必要があり、バルコニーや庇などにより対応する方法が有効です。

選択肢3. 竪穴区画内の温度が屋外より高くなる冬期において、地下階がない建築物では、火災階が下階であるほど、竪穴区画への煙の侵入量が増える傾向にある。

正しいです。

竪穴区画内の温度が屋外より高くなる冬期において、地下階がない建築物では、火災階が下階であるほど、竪穴区画への煙の侵入量が増加します。

選択肢4. 建築物の用途が異なる部分に設けられる異種用途区画については、原則として、異なる用途部分への延焼を防止するために防火区画とする。

正しいです。

建築物の用途が異なる部分に設けられる異種用途区画については、原則として、異なる用途部分への延焼を防止するために防火区画をします。

まとめ

火災や煙の特徴を学習しましょう。

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