一級建築士の過去問
令和5年(2023年)
学科5(施工) 問11

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

この過去問の解説 (2件)

01

コンクリート工事に関する問題では、日数や強度など、

覚えるべき数値がたくさん出てきます。

正確に覚えて、紛らわしい記述もあるので、

問題文をしっかり読んで答えられるようにしましょう。

選択肢1. コンクリートの圧送中にベント管内でコンクリートが閉塞したので、圧力を解除した後、そのベント管を速やかに取り外し、閉塞して品質が変化したコンクリートを廃棄した。

正。設問の通りです。

圧送中に閉塞したときはすぐに圧送を停止し、

閉塞箇所の輸送管がどこか、打音などで確認し、

周囲の人払いを行い、輸送管全体の圧気を十分に抜いた後、

閉塞箇所の輸送管内の圧気が抜けているかを確認しながら

ジョイントをゆっくりと緩めて取り外します。

輸送管内の圧気が十分に抜けていなかったり、ジョイントを一気に緩めたりすると、

圧縮された空気が爆発現象を起こし

コンクリートや輸送管類が飛散する重大事故につながります。

(厚生労働省『コンクリート圧送施工業務』安全衛生のポイントより)

選択肢2. 梁及びスラブのコンクリートについては、壁及び柱のコンクリートの沈みが落ち着いた後に梁に打ち込み、その梁のコンクリートの沈みが落ち着いた後にスラブに打ち込んだ。

正。設問の通りです。

公共建築工事標準仕様書より、

梁及びスラブのコンクリートの打込みの手順は、

壁及び柱のコンクリートの沈みが落ち着いた後に梁に打ち込み、

梁のコンクリートの沈みが落ち着いた後にスラブに打ち込みます。

選択肢3. コンクリート充填鋼管造の柱(CFT柱)に使用する鋼管充填コンクリートにおいて、フレッシュコンクリートのブリーディング量については、特記がなかったので、0.1cm3/cm2以下とした。

正。

ブリーディングとは、コンクリート打設後にコンクリート内の水が上昇し表面に浮き上がる現象のことです。
ブリーディングが多すぎるとコンクリートの品質が低下してしまうので、

ブリーディング試験を行い、規定値以下であることを確認します。

「コンクリート充填鋼管(CFT)造技術基準・同解説の運用及び計算例等」

で規定されるブリーディング量は 0.1cm3/cm2以下です。

選択肢4. 普通コンクリートにおける構造体コンクリートの圧縮強度の検査で、受入検査と併用しない検査において、1回の試験における供試体については、任意の1台の運搬車から採取したコンクリート試料で作製した3個を使用した。

誤。

普通コンクリートにおける構造体コンクリートの圧縮強度の検査では、

適切な間隔をあけた「3台の運搬車」から1個ずつ採取し、合計3個の供試体を作製します。

参考になった数6

02

この問題はコンクリート工事に関する問題です。コンクリート工事は数値をしっかり覚える必要があるため、繰り返し学習することが大切です。

選択肢1. コンクリートの圧送中にベント管内でコンクリートが閉塞したので、圧力を解除した後、そのベント管を速やかに取り外し、閉塞して品質が変化したコンクリートを廃棄した。

正しいです。

コンクリート圧送中にベント管が閉塞した時は圧力を解除した後ベント管を速やかに取り外し、閉塞したコンクリート廃棄します。

選択肢2. 梁及びスラブのコンクリートについては、壁及び柱のコンクリートの沈みが落ち着いた後に梁に打ち込み、その梁のコンクリートの沈みが落ち着いた後にスラブに打ち込んだ。

正しいです。

コンクリートは壁、柱→梁→スラブの順序で打ち込みます。

選択肢3. コンクリート充填鋼管造の柱(CFT柱)に使用する鋼管充填コンクリートにおいて、フレッシュコンクリートのブリーディング量については、特記がなかったので、0.1cm3/cm2以下とした。

正しいです。

CFT充填コンクリートのブリーディング量は0.1㎤/㎠以下とされています。

選択肢4. 普通コンクリートにおける構造体コンクリートの圧縮強度の検査で、受入検査と併用しない検査において、1回の試験における供試体については、任意の1台の運搬車から採取したコンクリート試料で作製した3個を使用した。

誤りです。

構造体コンクリートの圧縮強度の検査において1回についての供試体は、任意の3台の運搬車から1個ずつ採取した合計3個の供試体を用います。

参考になった数2