一級建築士の過去問
令和5年(2023年)
学科5(施工) 問17

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問題

一級建築士試験 令和5年(2023年) 学科5(施工) 問17 (訂正依頼・報告はこちら)

左官工事、タイル工事及び張り石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 鉄筋コンクリート造の建築物において、冬期に施工するアルミニウム合金製建具の枠まわりの充填モルタルには、初期凍害を防止するために、塩化カルシウム系の凍結防止剤を添加した。
  • コンクリート壁下地に施すモルタル塗りにおいて、下塗りについては、先に塗布した吸水調整材が乾燥した後に行った。
  • タイル後張り工法の密着張りにおいて、壁のタイルの張付けについては、上部から下部へと行い、一段置きに数段張り付けた後に、それらの間を埋めるようにタイルを張り付けた。
  • 外壁乾式工法による張り石工事において、一次ファスナーの取付け位置に合わせて、下地となるコンクリート躯体面に、あと施工アンカーを取り付けた。

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この過去問の解説 (2件)

01

左官工事、タイル工事及び張り石工事については、

工法や材料ごとに特徴を整理して覚えましょう。

選択肢1. 鉄筋コンクリート造の建築物において、冬期に施工するアルミニウム合金製建具の枠まわりの充填モルタルには、初期凍害を防止するために、塩化カルシウム系の凍結防止剤を添加した。

誤。

建具枠回り充填、ガラスブロックの金属枠回り充填用のモルタルには、

塩化物を主成分とする防水剤又は凍結防止剤は用いてはいけません。

選択肢2. コンクリート壁下地に施すモルタル塗りにおいて、下塗りについては、先に塗布した吸水調整材が乾燥した後に行った。

正。設問の通りです。

下地処理が吸水調整材の場合は乾燥後に、

下地処理がポリマーセメントペーストの場合は乾燥前に下塗りを行います。

選択肢3. タイル後張り工法の密着張りにおいて、壁のタイルの張付けについては、上部から下部へと行い、一段置きに数段張り付けた後に、それらの間を埋めるようにタイルを張り付けた。

正。設問の通りです。

選択肢4. 外壁乾式工法による張り石工事において、一次ファスナーの取付け位置に合わせて、下地となるコンクリート躯体面に、あと施工アンカーを取り付けた。

正。設問の通りです。

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02

この問題は左官工事、タイル工事、張り石工事に関する問題です。写真や図から施工がイメージできるようになることがポイントです。

選択肢1. 鉄筋コンクリート造の建築物において、冬期に施工するアルミニウム合金製建具の枠まわりの充填モルタルには、初期凍害を防止するために、塩化カルシウム系の凍結防止剤を添加した。

誤りです。

外部の建具廻りに充填するモルタルの凍結防止剤は、塩化物を含まないものを使用します。

選択肢2. コンクリート壁下地に施すモルタル塗りにおいて、下塗りについては、先に塗布した吸水調整材が乾燥した後に行った。

正しいです。

コンクリートに施すモルタル塗りの下塗りは吸水調整材が乾燥した後に行います。

選択肢3. タイル後張り工法の密着張りにおいて、壁のタイルの張付けについては、上部から下部へと行い、一段置きに数段張り付けた後に、それらの間を埋めるようにタイルを張り付けた。

正しいです。

タイル後張り工法の密着張りにおいて、タイルの張り付けは振動を与え、上部から下部へと行い、一段置きに数段張り付けた後に間のタイルを張ります。

選択肢4. 外壁乾式工法による張り石工事において、一次ファスナーの取付け位置に合わせて、下地となるコンクリート躯体面に、あと施工アンカーを取り付けた。

正しいです。

外壁乾式工法による張り石工事において、石材を固定する金物(ファスナー)はコンクリート躯体面に、あと施工アンカーなどで固定されます。

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