一級建築士の過去問
令和5年(2023年)
学科5(施工) 問19

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この過去問の解説 (2件)

01

内外装工事には種類がたくさんあり、材料も様々ですので、

過去に出題された内容を種類ごとに整理しておくとよいでしょう。

選択肢1. ALCパネル下地に施すモルタル塗りにおいて、ALCパネルの表面強度が低いことを考慮して、保水剤を添加した富調合の現場調合モルタルを使用した。

誤。

ALC パネルは表面強度が低いため、石張り、大型タイル、

モルタル塗などの重い仕上げはできません。

選択肢2. 仕様ルートにより検証した特定天井の天井面構成部材等については、自重を天井材に負担させる照明設備等を含めて20kg/m2以下であることを確認した。

正。

天井面構成部材等の単位面積質量は、20kg以下とします。

天井面構成部材等には、天井面を構成する天井板、

天井下地材及びこれに附属する金物のほか、

自重を天井材に負担させる照明設備等が含まれます。

選択肢3. メタルカーテンウォール工事において、ファスナーの面外方向の位置決めについては、各階に出された基準地墨により個々に部材を取り付けると、墨の誤差などのために上下階のくい違いが生じる おそれ があるので、ピアノ線を用いて水平及び垂直方向に連続した基準を設定し、ファスナーを取り付けた。

正。設問の通りです。

選択肢4. 夏期に施工するコンクリート下地への塗装工事において、塗装を行う前の素地については、コンクリートの材齢が21日経過し、十分に乾燥していることを確認した。

正。設問の通りです。

「JASS 18 塗装工事」では、打設後21~28日の材齢管理を推奨しています。

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02

この問題は内外装工事に関する問題です。内外装工事は施工や造りがイメージできるようになることがポイントです。また、数値も多く出題されるため繰り返し学習して覚えていきましょう。

選択肢1. ALCパネル下地に施すモルタル塗りにおいて、ALCパネルの表面強度が低いことを考慮して、保水剤を添加した富調合の現場調合モルタルを使用した。

誤りです。

ALCパネル下地への現場調合モルタル塗りは避けなければなりません。ALCパネルは表面強度が低いため、現場調合モルタルの硬化・乾燥収縮・反りなどの影響でひび割れや剥離が生じやすいためです。

選択肢2. 仕様ルートにより検証した特定天井の天井面構成部材等については、自重を天井材に負担させる照明設備等を含めて20kg/m2以下であることを確認した。

正しいです。

特定天井において仕様ルートを選択した場合、天井の単位面積重量は20kg/㎡以下としなければなりません。

選択肢3. メタルカーテンウォール工事において、ファスナーの面外方向の位置決めについては、各階に出された基準地墨により個々に部材を取り付けると、墨の誤差などのために上下階のくい違いが生じる おそれ があるので、ピアノ線を用いて水平及び垂直方向に連続した基準を設定し、ファスナーを取り付けた。

正しいです。

メタルカーテンウォール工事のファスナーの位置決めにおいて上下階のくい違いを最小限に抑えるために、水平及び垂直方向に新たに連続した基準を設定することは適切です。

選択肢4. 夏期に施工するコンクリート下地への塗装工事において、塗装を行う前の素地については、コンクリートの材齢が21日経過し、十分に乾燥していることを確認した。

正しいです。

コンクリート下地への塗装工事が可能な状態になるコンクリートの材齢は21日~28日経過することが必要です。

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