一級建築士の過去問
令和5年(2023年)
学科5(施工) 問21

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問題

一級建築士試験 令和5年(2023年) 学科5(施工) 問21 (訂正依頼・報告はこちら)

断熱工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

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この過去問の解説 (2件)

01

令和5年の試験で初めて断熱工事として単独で出題された内容です。

省エネへの関心が高まっていく中で、

今後も重点的に内容を問われる可能性があります。

過去問にも断熱材に関する出題は多くありますので、

既出の内容についてはしっかり覚えておきましょう。

選択肢1. 鉄筋コンクリート造の建築物における断熱材打込み工法において、工事現場に搬入した発泡プラスチック断熱材を、やむを得ず屋外に保管することにしたので、断熱材に黒色のシートを掛けて、かつ、そのシートと断熱材との間に隙間が生じないようにした。

誤。

断熱材を覆うシートは薄い色とするか、

覆いと断熱材を密着させず通気を確保します。

選択肢2. 鉄筋コンクリート造の建築物における断熱材打込み工法において、型枠取り外し後にフェノールフォーム断熱材が欠落している部分については、仕上げに支障がない部分であったので、断熱材が欠落している部分のコンクリートの上から、同じ断熱材により隙間なく補修した。

正。設問の通りです。

平成28年に出題された問題の類似問題です。

 

選択肢3. 戸建木造住宅における断熱工事において、天井の小屋裏側に設ける無機繊維系断熱材の施工状況については、天井下地の施工が完了するまでの間に、断熱材相互に隙間がないこと、防湿層が断熱層の室内側に設けられていること等を目視により確認した。

正。設問の通りです。

平成26年に出題された問題の類似問題です。

天井下地の施工が完了してしまうと断熱材の施工状況が確認できなくなってしまうので、

必ず天井下地の施工が終わる前に、断熱材が正しく施工されているかを確認します。

 

選択肢4. 戸建木造住宅における充填断熱工法(フェルト状断熱材を用いたはめ込み工法)において、防湿層として別に施工するポリエチレンフィルムの継目については、柱等の木下地のある部分に設け、その重ね幅を30mm以上とした。

正。設問の通りです。

防湿フィルムは連続性を確保するため、

柱や間柱の見附面に留め付け、重ね幅は30mm以上とします。

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02

この問題は断熱工事に関する問題です。省エネルギーに関する項目は近年法改正もあり、注目されているため出題が多くなっています。断熱工事のイメージがしっかりできるように繰り返し学習していきましょう。

選択肢1. 鉄筋コンクリート造の建築物における断熱材打込み工法において、工事現場に搬入した発泡プラスチック断熱材を、やむを得ず屋外に保管することにしたので、断熱材に黒色のシートを掛けて、かつ、そのシートと断熱材との間に隙間が生じないようにした。

誤りです。

断熱材をやむを得ず屋外に保管する場合、雨水による濡れや日光による劣化の影響を受けないよう、断熱材に薄い色のシートを掛けシートと断熱材の間に隙間をあけ通気性を良くします。

選択肢2. 鉄筋コンクリート造の建築物における断熱材打込み工法において、型枠取り外し後にフェノールフォーム断熱材が欠落している部分については、仕上げに支障がない部分であったので、断熱材が欠落している部分のコンクリートの上から、同じ断熱材により隙間なく補修した。

正しいです。

型枠取外し後に断熱材が欠落している部分については、同じ断熱材により隙間なく補修することが適切です。

選択肢3. 戸建木造住宅における断熱工事において、天井の小屋裏側に設ける無機繊維系断熱材の施工状況については、天井下地の施工が完了するまでの間に、断熱材相互に隙間がないこと、防湿層が断熱層の室内側に設けられていること等を目視により確認した。

正しいです。

天井の小屋裏側に設ける断熱材の施工状況は天井下地の施工が完了するまでの間に目視により確認します。確認する内容は断熱材相互の隙間、防湿層が断熱材の室内側に設けられていること等です。

選択肢4. 戸建木造住宅における充填断熱工法(フェルト状断熱材を用いたはめ込み工法)において、防湿層として別に施工するポリエチレンフィルムの継目については、柱等の木下地のある部分に設け、その重ね幅を30mm以上とした。

正しいです。

断熱材工事において防湿層に使用するシートの継ぎ目は木下地の上で重ね合わせることを原則とし、その重ね幅は30mm以上とします。

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