1級電気工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)
(旧)平成30年度 問46
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年) 問46 (訂正依頼・報告はこちら)
電気鉄道の信号保安設備に関する記述として、不適当なものはどれか。
- 転換装置は、軌道の分岐器のトングレールを駆動して開通方向を転換する装置である。
- 運行管理装置は、列車の運行状況を集中的に監視し、一括して列車運行の管理等を行うための装置である。
- 自動列車制御装置(ATC)は、列車又は車両の進路設定をプログラム化して自動的に制御する装置である。
- 信号装置は、列車又は車両に対して、区間の進行や停止等の運転条件を示すための装置である。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.転換装置とは、分岐器の軌道を切り替えるためにトングレールを転換させる装置です。
2.運行管理装置は、運行状況を集中的に監視し、一括して制御するための装置です。
3.自動列車制御装置(ATC)は、レールに流れる信号電流を列車の車上装置が受け取ることで、走行スピードが制限速度以下であることを確認し、速度超過の場合、自動的にブレーキが作動する装置です。従って、3は不適切です。
4.信号装置は、その区間に列車が在線しているか自動で検出し、それに基づき運転条件を示すための装置です。
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02
1.転換装置は、分岐器の軌道を切り換えるため、転轍器(ポイント)のトングレールを転換させる装置のことです。したがって適切です。
2.運行管理装置は、列車の運行状況を監視して、ダイヤにより自動的に進路・信号制御を行います。
中央の運転指令所から線区内の列車を監視して、一括して列車の運行管理を行うものを列車集中制御装置(CTC)と言います。したがって適切です。
3.自動列車制御装置(ATC)は、鉄道における信号保安装置の一種です。
運転安全規範には「先行列車との間隔及び進路の条件に応じて、車内に列車の許容運転速度を示す信号を現示し、その信号の現示に従って、列車の速度を自動作用により低下する機能を持った装置をいう」と定義されています。
自動的にブレーキをかける装置で、自動的に制御する装置ではありません。
したがって不適当です。
4.固定された線路を移動し、運転士が障害物を視認してからでは止めることができないほど高速で走行する列車は、特に衝突に弱く、列車の安全運転と衝突防止は重要です。
自動信号システムでは、その区間に列車が在線しているかどうかを自動的に検出して、それに基づいて列車がその区間に進入してよいかどうか信号機に現示します。したがって適切です。
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03
電気鉄道の信号保安設備に関する問題です。
○
転換装置は、転てつ器(線路を分岐させる軌道構造)を駆動する装置で、トングレールを駆動して電車の開通方向を変換します。
○
運行管理装置は、線区間の各駅での列車集中制御装置CTCや軌道などを制御・表示する列車の運行管理装置です。
なおCTCは、一例として、マンマシンや伝送系の能率を上げるもので、駅から送られた列車位置や列車番号や転てつ器方向を表示し遠隔装置したいものを機械に伝えます。
×
ATCは、列車の速度を制限速度以下に、自動的に制御する装置です。
各駅の列車や車両の進路をプログラムで設定し、自動的に制御する装置は、自動進路制御装置(PRC)です。
したがって、問題文の「ATC」の説明は誤りです。
○
信号装置は、鉄道信号を現示(信号の指示内容を示す)や表示する装置の総称です。
信号機には、出発信号、場内信号、閉塞信号、誘導信号、入換信号などが有ります。
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