1級電気工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)
(旧)平成30年度 問47

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年) 問47 (訂正依頼・報告はこちら)

トンネル照明に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 基本照明は、トンネルを走行する運転者が、前方の障害物を安全な距離から視認するために必要な明るさを確保するための照明である。
  • 基本照明は、トンネル全長にわたり、灯具を原則として一定間隔に配置する。
  • 入口部照明は、昼間、運転者がトンネルに接近する際に生じる急激な輝度の変化と、眼の順応の遅れを緩和するための照明である。
  • 入口部照明に必要な路面輝度は、緩和部が最も高く、移行部、境界部の順に低くなる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

トンネル照明は「道路照明施設設置基準・同解説」に規定されています。

基本照明とは選択肢1、2に記述された通りです。

昼間に基本照明だけのトンネルに接近すると、急激な輝度の変化を受け、運転者は眼の順応が遅れてしまいます。
そのため、入口には基本照明より高いレベルの照明を設置して、眼の順応遅れを防ぎます。これを入口部照明と言います。

そのため、路面輝度は入り口である境界部を最も高くし、移行部、緩和部の順に低くします。

したがって、選択肢3は適切であり、選択肢4が不適切です。

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02

正解は4です。

4.入口部照明に必要な路面輝度は、境界部が最も高く、移行部、緩和部の順に低くなります。

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03

トンネル照明に関する問題です。

選択肢1. 基本照明は、トンネルを走行する運転者が、前方の障害物を安全な距離から視認するために必要な明るさを確保するための照明である。

基本照明は,昼夜一日中トンネル内での運転者の視認性を確保するために、トンネルの入り口から出口までの全長にわたり、ほぼ均一な明るさを確保する照明です。

ただし、平均路面輝度は、交通量やトンネルの延長に応じて、低くすることができます。

また、通過車両の排気ガスなどで透過率が悪くなると視認性が低下するため、100 m当たり 50 % ほどの透過率を維持します。

選択肢2. 基本照明は、トンネル全長にわたり、灯具を原則として一定間隔に配置する。

灯具の配置は、路面限界外の路面上 4 m 以上の位置を原則とし、向い合せ配列、千鳥配列、中央配列、片側配列などがあります。

(以上は、国土交通省の「都市局長・道路局長通達の道路照明施設設置基準」によります)

また、車両の走行に伴って通過する照明間隔が適切にないと、運転者がちらつきを感じたりして危険であるため、設計速度によって灯具の間隔を設計します。

例えば、時速 100 kでは 1.5~5.6 m、時速 80 k では、1.2~4.4 m です。

選択肢3. 入口部照明は、昼間、運転者がトンネルに接近する際に生じる急激な輝度の変化と、眼の順応の遅れを緩和するための照明である。

トンネル入口部の照明のレベルは、トンネルに接近中の運転者も目に順応できる輝度によります。このときの順応輝度は、トンネル入り口を中心とした野外輝度の平均値を使用します。

路面輝度は、既設や天候、交通状況で増減するため、その変動によって調整します。

選択肢4. 入口部照明に必要な路面輝度は、緩和部が最も高く、移行部、境界部の順に低くなる。

×

入口部照明に必要な路面輝度は、境界部が最も高く、移行部、緩和部の順に低くなります

例えば、時速 100 k 設計では、境界部の区間 55 m で95 cd/m2、移行部では区間 150 mで 47 cd/m2、緩和部では区間 135 m で 9 cd/m2 です。

問題文の「緩和部が最も高く、移行部、境界部の順に低く」は、逆になり、誤りです。

まとめ

<参考>

JIS Z 9116 に、「トンネル照明基準」が規格化されています。

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