1級電気工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)
(旧)平成30年度 問50

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年) 問50 (訂正依頼・報告はこちら)

排水設備に関する記述として、不適当なものはどれか。
  • 排水管の通気管は、管内の圧力変動を緩和させるために設ける。
  • 排水の通気管は、直接外気に開放する。
  • 雨水ますには、泥だまりを設ける。
  • 排水管の封水を確実にするためには、排水トラップを二重に設ける。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

1.通気管とは、排水管内の圧力を調整するために設けられた配管のことで、 通気管により排水が円滑に流れ、圧力変動を緩和します。
したがって、適切な記述です。

2.通気管は、排水管内の流れを円滑にし、 管内気圧の変化に応じて空気を補給したり排除したりするために、直接外気に開放します。
したがって、適切な記述です。

3.雨水桝とは、建物外部の地中に埋まっており、雨樋から流れてきた雨水を排水管に接続する部分のことです。
泥だまりを設けて、雨水に含まれる砂や枯葉などを沈殿させたり、一時的に雨水を貯留して流量の調節をします。したがって、適切な記述です。

4.2重トラップにするとトラップ間の空気が動かず、円滑な排水を阻害します。したがって、不適切な記述です。

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02

正解は4です。

1.通気管は、排水管内の圧力を調整するために設けられた配管のことです。

2.直接外気に触れさせることで、排水管内に新鮮な空気を流通させて、換気を行うことを目的としています。

3.雨水ますにはゴミの流出を防ぐ目的で泥だまりを設けています。

4.二重トラップにすると2つのトラップの間の空気が動かず流れなくなってしまいます。

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03

排水設備と通気設備に関する問題です。

選択肢1. 排水管の通気管は、管内の圧力変動を緩和させるために設ける。

通気管は、排水管内圧力の変動を緩和し、排水トラップで封水切れを起こさないように設けられます。

通気管内が正圧であれば、管内の空気を外に逃がし、通気管内が負圧であれば、外から管内に空気を取り込みます。

選択肢2. 排水の通気管は、直接外気に開放する。

通気管には、トイレなどの衛生器具ごとに通気管を設けるのが各個通気方式です。

複数の衛生器具の排水が接続される排水横枝管から、最上流器具の1つ手前から立上げたループ通気管と、排水横枝管の最下流から立ち上げた逃がし通気管が接続して通気立管に接続されます。これがループ通管方式です。

各個通気方式の通気管もループ通気方式の通気管も、通気立管に接続し、通気立管の何本かが伸頂潮通気管につながり、伸頂通気管は大気に開放されます。

選択肢3. 雨水ますには、泥だまりを設ける。

雨水ますには、泥だまりを、ますの底から 150 mm 以上設けます。

選択肢4. 排水管の封水を確実にするためには、排水トラップを二重に設ける。

×

排水トラップは、配水管内のガスや悪臭が、逆流して室内に漏れ出さないように、衛生器具や排水系統中に設置する、内部に水封部を持つものです。

排水トラップを二重にすると、排水時にトラップ間の空気が閉じ込められ、排水が機能しなくなり、また水封も機能しなくなるため、二重トラップとならないように排水設備は施工します。

排水トラップを二重に設ける」は、誤りです。

まとめ

<参考>

排水設備で通気管や配水管、トラップなどの解説を試みていますが、文字を読んでもほとんどがさっぱり分からないということと思います。

これは、排水設備で通気設備を、図で見ていないために理解できないだけで、図を見て、説明文を読めば一目瞭然と思います。

今後も、排水設備で通気設備の問題は出題されると思いますので、一度、体系図を見ることをお勧めします。

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