2級電気工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)後期
5 問43
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年)後期 5 問43 (訂正依頼・報告はこちら)
電気鉄道におけるパンタグラフの離線防止対策に関する記述として、不適当なものはどれか。
- トロリ線の硬点を多くする。
- トロリ線の接続箇所を少なくする。
- トロリ線の勾配変化を少なくする。
- トロリ線の架線張力を適正に保持する。
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この過去問の解説 (3件)
01
1 .トロリ線の硬点を多くする。→ 不適切です。
トロリ線の硬点では、トロリ線が擦り減るのが周囲に比べて早い、パンタグラフがバウンドしてトロリ線から離れるとアーク電流が発生する等の原因により、局部摩耗が発生してします。
よって、硬点を多くすることは不適切です。
2 .トロリ線の接続箇所を少なくする。→ 適切です。
パンタグラフは常にトロリ線に接触しながら進むため、接続箇所等の段差は少ない方が離線防止となります。
3 .トロリ線の勾配変化を少なくする。→ 適切です。
パンタグラフとの接触を安定した状態で維持するためには、勾配変化が少ない方がよく、離線防止となります。
4 .トロリ線の架線張力を適正に保持する。→ 適切です。
架線張力は適正に保持しなければ、パンタグラフとの接触を維持することが難しくなります。よって、架線張力を適正に保持することは離線防止となります。
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02
1.パンタグラフの離線を防ぐためには、トロリ線の硬点は少なくします。したがって不適切です。
2.パンタグラフの離線を防ぐためには、トロリ線の接続箇所は少なくします。○です。
3.パンタグラフの離線を防ぐためには、トロリ線の勾配変化は少なくします。○です。
4.パンタグラフの離線を防ぐためには、トロリ線の架線張力は適正に保持します。○です。
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03
そして離線は、電気供給遮断・パンタグラフのすり板の摩耗増加・アークによる騒音などの問題原因となるため、防止対策が必要です。
対策の基本として、トロリ線ができるだけ線路と平行に、そして均一になるように調整します。
このためトロリ線の接続箇所や勾配箇所を少なくしたり、架線が適正に張られるよう張力を調整します。
ですから、2・3・4 は適切です。
しかし、硬点が多くなれば、トロリ線の硬軟の変化により離線の可能性が高まってしまいます。
よって、不適当なものは、1 となります。
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