2級電気工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)前期
1 問6

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)前期 1 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

変圧器油に要求される特性として、不適当なものはどれか。
  • 絶縁耐力が大きいこと。
  • 冷却作用が大きいこと。
  • 凝固点が低いこと。
  • 引火点が低いこと。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

変圧器油に要求される特性として、絶縁耐力や冷却作用が大きいこと、凝固点が低いことの他、酸化安定性や絶縁特性が優れていることが挙げられます。

選択肢4. 引火点が低いこと。

変圧器運転や外気温上昇による変圧器油の温度上昇を考慮して、高い引火点の特性が求められます。

参考になった数21

02

変圧器の絶縁油は、鉱油を精製したものが多く、わずかに合成油も使われます。

変圧器に絶縁油を使用する目的は、絶縁することと、冷却することです。

特徴をいくつか挙げてみましょう。

絶縁耐力が大きいこと

粘度が低く、自由に流動することで冷却が全体に行き渡ること。

引火点が高いこと。

・絶縁油が、絶縁用材料や金属と化学反応して変化しないこと。

・高温で析出物が出たり、酸化しないこと。

選択肢1. 絶縁耐力が大きいこと。

〇 正解です。

選択肢2. 冷却作用が大きいこと。

〇 正解です。

選択肢3. 凝固点が低いこと。

〇 正解です。

選択肢4. 引火点が低いこと。

× 誤りです。

引火点は「低い」のではなく、「高い」ことが必要です。

まとめ

<参考>

変圧器油の特性を保つために、劣化防止対策には次のようなものがあります。

・絶縁油を空気に触れないようにするため、コンサベータを設置します。

・絶縁油に添加剤を加えて安定度を向上させます。

・酸の吸収材として、活性アルミナなどを使います。

参考になった数9

03

変圧器油に要求される特性に関する問題です

選択肢1. 絶縁耐力が大きいこと。

正しいです。

油入変圧器はタンク内に巻線や鉄心を入れるため、その中で絶破破壊が起きないように絶縁耐力の大きい絶縁油を使用します。

選択肢2. 冷却作用が大きいこと。

正しいです。

変圧器は通電すると温度が上昇するので、それを冷却するために絶縁油を流動させて冷却します。

選択肢3. 凝固点が低いこと。

正しいです。

変圧器の凝固点が低い(粘度が低い)と、変圧器内で油が流動しやすくなるので、冷却効率があがります。

選択肢4. 引火点が低いこと。

誤りです。

引火点が低い⇒発火しやすいので、安全性に劣ります。

まとめ

電気設備に使用する絶縁油は、JIS C 2320(電気絶縁油)に品質が規定されています。

参考になった数7