2級電気工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)前期
2 問10

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)前期 2 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

三相200Vの電動機の電路に施設する手元開閉器に関する記述として、「内線規程」上、不適当なものはどれか。
ただし、電路の対地電圧は、200Vとする。
  • 専用の分岐回路から供給され、フロートスイッチにより自動的に操作される場合は、手元開閉器を省略できる。
  • 手元開閉器は、充電部を露出せず、ハンドルなどにより外部から操作できる構造であること。
  • 配線用遮断器は、手元開閉器として使用することができる。
  • カバー付きナイフスイッチは、手元開閉器として使用することができる。

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この過去問の解説 (3件)

01

内線規程にて、三相電動機の電路には手元開閉器を設置することが規定されています。

電動機の近くに、制御盤を設置することができる場合には、手元開閉器の設置を省略することができます。

選択肢4. カバー付きナイフスイッチは、手元開閉器として使用することができる。

カバー付きナイフスイッチは、三相200V電動機の電路に使用できません。

内線規程にて、「対地電圧150V以下で400W以下の電動機で、ナイフスイッチの定格電流30A以下なら使用してよい。」と規定されています。

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02

内線規程では、電動機などに、操作しやすい位置に手元開閉器として、箱開閉器・電磁開閉器・配線用遮断器・カバー付きナイフスイッチ・これらに相当する開閉器などから用途に適した開閉器を設置することになっています。

これは、誤って電源が投入されたときに感電などの事故を防止するためです。

➀ 開閉器は、電動機が見やすい場所に設置します。

② カバー付きナイフスイッチは、電動機としての開閉器としては使えません。ただし、対地電圧が150 V以下で400 W以下の電動機では使用可能です

③ 次の場合であれば、手元開閉器の省略が可能です。

・ 電動機を設置した機械や電力装置に、手元開閉器と同じような開閉器があるとき。

・ 定格出力 0.2 kW以下の電動機をコンセントから使用するとき。

・ 専用の分岐回路にある、フロートスイッチや圧力スイッチなどから自動的に操作できるとき。

選択肢1. 専用の分岐回路から供給され、フロートスイッチにより自動的に操作される場合は、手元開閉器を省略できる。

〇 正解です。

選択肢2. 手元開閉器は、充電部を露出せず、ハンドルなどにより外部から操作できる構造であること。

〇 正解です。

選択肢3. 配線用遮断器は、手元開閉器として使用することができる。

〇 正解です。

選択肢4. カバー付きナイフスイッチは、手元開閉器として使用することができる。

× 誤りです。

カバー付きナイフスイッチは、対地電圧が、 150 V以下であれば使用できますが、問題文に、対地電圧 200 V とありますので、使用できません。

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03

手元開閉器とは、電動機などの負荷の付近に設ける保守用開閉器です。

選択肢1. 専用の分岐回路から供給され、フロートスイッチにより自動的に操作される場合は、手元開閉器を省略できる。

専用の分岐回路において、フロートスイッチ、圧力スイッチ、タイムスイッチ等が設けられている場合、手元開閉器を省略することが可能となります。正しいです。

選択肢2. 手元開閉器は、充電部を露出せず、ハンドルなどにより外部から操作できる構造であること。

手元開閉器は感電を防止するため、充電部を露出させてはいけません。正しいです。

選択肢3. 配線用遮断器は、手元開閉器として使用することができる。

配線用遮断器は、手元開閉器の代用として利用することも可能です。正しいです。

選択肢4. カバー付きナイフスイッチは、手元開閉器として使用することができる。

かつてはナイフスイッチを開閉器として利用されていたこともあったが、充電部が露出しており危険ということから、現在はカバースイッチや箱開閉器を手元開閉器として利用されています。

誤りです。

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