2級電気工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)前期
5 問6
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)前期 5 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
変電所の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 大型機器を基礎に固定する際に、埋込アンカより強度が大きい箱抜きアンカを使用した。
- 遮断器の据付作業は、架線工事などの上部作業の終了後に行った。
- 大きいサイズの電線端子を圧縮するので、コンパウンドを充てんした。
- 機器を据え付けたのち、制御用ケーブルなどの接続工事を実施した。
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この過去問の解説 (3件)
01
変電所の施工
➀ 大型機器を基礎に固定
基礎固定の方法に、埋込アンカ方式と、箱抜きアンカ方式があります。
埋込アンカ方式は、機器設置前に、基礎にアンカを打ち込んで固定するもので、強度が高くなります。反して、箱抜きアンカは、機器設置時のアンカ位置に箱型のくぼみを造っておき、機器設置時にアンカを箱型に入れ、周囲を鉄筋コンクリートで固定する方法です。箱抜きアンカは、埋込アンカに比べて強度は弱くなりますが、確実に機器の設置ができます。
② 上部作業と下部作業の優先順
架線工事の上部作業と、機器や配線の下部作業では、上部作業を先に終えてから、下部作業を行います。理由は、上部作業を後で行うと、先に下部に設置した電気機器に、塵埃などが落ちるためです。
③ 電線端子の接続
接続はスリーブを使って圧着しますが、コンパウンドを塗ることで、電気接続を確実に行えます。コンパウンドの効果として、接触抵抗減少・酸化皮膜生成防止、接触腐食防止・機械的接続性能向上などがあります。
④ 機器据付け時のケーブル工事
機器据付け下後に、ケーブル工事と配線工事を行います。機器設置前にケーブルを敷設してしまうと、機器据付け時にケーブル損傷が起きる可能性があることと、機器の位置がずれることで、ケーブルの引き直しなどが起るためです。
× 誤りです。
埋込アンカより強度が大きい箱抜きアンカではなく、埋込アンカの方が強度が大きくなります。
〇 正解です。
〇 正解です。
〇 正解です。
<まとめ>
・大型機器を基礎に固定する際に、確実に固定するために、埋込アンカより強度が弱い箱抜きアンカを使用しました。
・遮断器の据付作業を、架線工事の上部作業の終了後に行いました。
・大きいサイズの電線端子を圧縮する際、コンパウンドを充てんして、電気接続を確実に行いました。
・機器を据え付けてから、制御用ケーブルの接続工事を実施しました。
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02
変電所の施工に関する問題です。
誤りです。
埋込アンカーはコンクリートに打設時にあらかじめ設置しておくもので、基礎と一体化するため、箱抜きアンカーよりも強度が大きいです。
正しいです。
道工具の落下等により、先に据えた下部の機器を損傷させることを防止するため、上部作業を先に行います。
正しいです。
圧縮端子付属のコンパウンドを充填し、端子圧縮部への水の侵入等を防止します。
正しいです。
機器を設置する前に制御ケーブルの接続は行うことはできません。
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03
変電所は、電圧および電流の変電と、送配電を行うための機器が置かれた場所です。
大型機器を固定する場合は、埋込アンカを用いるのが適切です。
埋込アンカーはL字型で、基礎から簡単に抜けないようになっているので、設置された大型機器が地震でぐらつくことがありません。
箱抜きアンカの使用は誤りです。
正しいです。
コンパウンドを充填することで、水気の侵入によって電線端子が腐食するのを防止し、電線と端子間の接触抵抗を低下させることができます。正しいです。
ケーブルの接続・配線作業を行う前に、機器を据え付ける必要があります。
配線用のスペースを十分に確保できることを確認した後に制御用ケーブルの通線および接続を行います。正しいです。
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