2級電気工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)前期
5 問7

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)前期 5 問7 (訂正依頼・報告はこちら)

架空送電線路の延線工事の工法として、不適当なものはどれか。
  • 推進工法
  • 引抜工法
  • 吊金工法
  • 搬送工法

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この過去問の解説 (3件)

01

架空送電線路の延線工事の工法

沿線工事は、電線を鉄塔間に延ばす工事です。延線区間の片端を「ドラム場」、もう片方端を「エンジン場」と言い、ドラム場から電線を繰出してエンジン場で巻き取ることで、電線を引延ばすことができます。

➀ 引抜工法

鉄塔に金車を設置し、ドラム場から鉄塔間を経由してエンジン場まで、メッセンジャーワイヤをエンジン場で巻き取りますが、ワイヤの端に取り付けた電線をけん引します。

② 吊金工法

新しく仮設したワイヤ・既設電線・沿線終了電線などを支持線として、支持線から吊り下げた吊金車を使用して延線用ワイヤを支持することで、垂れ下がりを防ぎ、延線します。

③ 搬送工法

支持線を設置して支持線上を走る搬出器で電線を搬送します。

選択肢1. 推進工法

× 延線工事の工法ではありません。

推進工法は、推進管の先端に掘進機を取付け、地中を掘削しながら、後方のジャッキで管を推し進める工法です。送電線の地中化で使われます。

選択肢2. 引抜工法

〇 延線工事工法です。

選択肢3. 吊金工法

〇 延線工事工法です。

選択肢4. 搬送工法

〇 延線工事工法です。

まとめ

<まとめ>

架空送電線の延長工事の工法には、次の3つの工法が使われます。

・引抜工法

・吊金工法

・搬送工法

参考になった数23

02

架空送電線路の延線工事の工法としては、引抜工法、吊金工法、搬送工法などがあります。

選択肢1. 推進工法

推進工法は、下水道やライフラインの形成を目的とし、地盤を掘削する工法です。

架空送電線の延線とは関係がありませんので、誤りです。

選択肢2. 引抜工法

引抜工法は、地盤に挿入された杭の周囲の土に水をかけ、柔らかくすることで杭を引き抜く工法です。正しいです。

選択肢3. 吊金工法

吊金工法は、支持線と電線間に吊金装置を設けることで張力を保持し、安全に作業を進める工法です。正しいです。

選択肢4. 搬送工法

搬送工法は、エンジンを有する搬送機を用いて、電線の延線を行う工法です。

正しいです。

参考になった数11

03

架空送電線路の延線工事の工法に関する問題です。

選択肢1. 推進工法

誤りです。

推進工法は、地中送電線路で電力ケーブルを設置するための掘削工法です。

選択肢2. 引抜工法

正しいです。

引抜工法は、ワイヤーロープを電線の先に取り付け、延線します。

選択肢3. 吊金工法

正しいです。

吊金工法は、吊金車を取り付けた電線またはワイヤーロープを支持線として、電線を延線・撤去する工法です。

選択肢4. 搬送工法

正しいです。

搬送工法は、吊金工法と同様に支持線を利用する工法で、風車形搬器等を用いることで、電線に張力をかけずに延線することができる工法です

参考になった数6