2級電気工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)前期
5 問10
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)前期 5 問10 (訂正依頼・報告はこちら)
有線電気通信設備の線路に関する記述として、「有線電気通信法」上、誤っているものはどれか。
ただし、光ファイバは除くものとする。
ただし、光ファイバは除くものとする。
- 通信回線の線路の電圧を100V以下とした。
- 架空電線と他人の建造物との離隔距離を40cmとした。
- 電柱の昇降に使用するねじ込み式の足場金具を、地表上1.8m以上の高さとした。
- 屋内電線と大地間の絶縁抵抗を直流100Vの電圧で測定した結果、0.4MΩであったので良好とした。
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この過去問の解説 (3件)
01
感電の恐れのある線路には、人が簡単に立ち入ることが出来ないよう措置をとったり、電線が他の工作物や支持物に接触しないための対処が必要となります。
絶縁抵抗の測定の際も、使用する電圧の大きさによって良否の基準値が変わります。
通信回路の電圧は100V以下でなければなりません。
正しいです。
架空電線と他人の建造物との離隔距離は30cm以上としなければなりませんので、正しいです。
足場金具が柱内に格納できたり、電柱が柵や塀に囲われているなどの措置が取られていない限り、足場金具の高さを1.8m未満にしてはいけません。
正しいです。
屋内電線と大地間の絶縁抵抗を測定する際、使用電圧が300V以下で且つ対地電圧が150Vの場合は絶縁抵抗が0.1MΩ以上、それ以外なら0.2MΩ以上でなければなりません。使用電圧が300Vを起える場合は絶縁抵抗が0.4MΩ以上でなければなりません。
しかし、直流100Vの電圧を使用する場合は1MΩ以上である必要があるので、誤りです。
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02
有線電気通信設備の線路は、「有線電気通信設備令」「有線電気通信設備令施行規則」に規定されています。
選択肢の条項だけ拾い出して、規定内容を紹介します。
➀ 通信回線の線路の電圧は、 100 V 以下とします。(「令」第4条)
② 架空電線は、他人の建造物との離隔距離が 30 cm 以下とならないように設置します。(「令」第9条)
なお、他人の承諾が得られたとき、その他の場合は、除外されます。(詳細は省略します)
③ 架空電線の支持物には、取扱者が昇降するときに使用する足場金具を、地表上 1.8 m 未満の高さに取り付けないようにします。(「令」第7条)
除外項目がありますが省略します。
④ 屋内電線と大地間、屋内電線相互間の絶縁抵抗は、直流 100 V 電圧で測定して、 1 MΩ 以上必要です。(「令」第17条)
〇 正解です。
〇 正解です。
規定では30 cmとならないようにですので、40 cm は規定内です。
〇 正解です。
1.8 m未満にならないようにすることが規定ですので、1.8 m は規定内です。
× 誤りです。
1 MΩ 以上が規定ですので、0.4 MΩは規定外です。
<参考>
「有線電気通信設備令」は選択肢では4つの法文が出題されましたが、条文はもっと多くあります。そのうち結構多くの条文に、数値が出てきます。しかも、「1.8 m以上とする」ではなく、「1.8 m 以下とならないようにする」のような、規定ですので、誤り易くなります。数値は覚えるしかありませんが、同時に、以下か以上かも合わせて覚える必要があります。
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03
有線電気通信法における有線電気通信設備の線路に関する問題です。
正しいです。
有線電気通信設備令第4条(線路の電圧及び通信回路の電圧)に、「通信回線の線路の電圧は、100V以下でなければならない。ただし、電線としてケーブルのみを使用するとき、又は人体に危害を及ぼし、若しくは物件に損傷を与えるおそれがないときは、この限りでない。」と規定されています。
正しいです。
有線電気通信設備令第10条に、「架空電線は、他人の建造物との離隔距離が30cm以下となるように設置してはならない。ただし、その他人の承諾を得たときは、この限りでない。」と規定されています。
正しいです。
有線電気通信設備令第7条の2に、「架空電線の支持物には、取扱者が昇降に使用する足場金具等を地表上1.8メートル未満の高さに取り付けてはならない。ただし、総務省令で定める場合は、この限りでない。」と規定されています。
誤りです。
有線電気通信設備令第17条(屋内配線)に、「屋内電線(光ファイバを除く。以下この条において同じ。)と大地との間及び屋内電線相互間の絶縁抵抗は、直流100Vの電圧で測定した値で、1MΩ以上でなければならない。」と規定されています。
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