2級電気工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)後期
1 問10

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)後期 1 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

架空送電線に発生するコロナ放電に関する記述として、不適当なものはどれか。
  • 送電効率が低下する。
  • ラジオ受信障害が発生する。
  • 単導体より多導体の方が発生しやすい。
  • 晴天時より雨天時の方が発生しやすい。

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この過去問の解説 (3件)

01

架空送電線における送電電圧が大きく、また電線表面における電位の傾度が大きくことにより、空気中で絶縁破壊が起きて火花が発生します。この現象をコロナ放電といいます。

選択肢1. 送電効率が低下する。

コロナ放電によって損失が多くなるため、効率は下がってしまいます。

正しいです。

選択肢2. ラジオ受信障害が発生する。

コロナの発生によりノイズが発生するため、ラジオの受信にも影響を及ぼします。

正しいです。

選択肢3. 単導体より多導体の方が発生しやすい。

複数の電線でまとめられた多導体の方が、抵抗や電位傾度が小さくて済み、コロナ放電が発生しづらくなります。誤りです。

選択肢4. 晴天時より雨天時の方が発生しやすい。

雨天時の方が、湿気によってコロナ臨界電圧が小さくなり、空気中の絶縁破壊が発生しやすくなります。正しいです。

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02

架空送電線に発生するコロナ放電に関する問題です。

コロナ放電とは、高電圧の電線の表面で、電位傾度が大きくなり、空気の絶縁が破れて、

部分的な絶縁破壊を起こす現象です。

選択肢1. 送電効率が低下する。

〇 正しいです。

放電した分、損失となります。

選択肢2. ラジオ受信障害が発生する。

〇 正しいです。

放電に際して、ノイズが発生します。

選択肢3. 単導体より多導体の方が発生しやすい。

✕ 誤りです。

複数の電線でまとめられた多導体の方が、電位傾度が小さくなり、コロナ放電が発生しづらくなります。

選択肢4. 晴天時より雨天時の方が発生しやすい。

〇 正しいです。

晴天時より雨天時の方が、空気の絶縁破壊が発生しやすくなります。

まとめ

多導体方式にすると、電線の見かけ上の外径が大きくなって、

コロナ放電が発生しにくくなります。

参考になった数6

03

コロナ放電(損失)

高電圧の電線の表面で、電位傾度が大きくなり、空気の絶縁が破れてイオン化して部分放電する現象です。

・コロナ放電は、天候が晴天よりも雨や霧などの方が発生しやすいです。

・コロナ放電が起きると、青白い光と音を発します。

電力の損失が起こります。

ラジオの雑音障害が起こります。

・対策の1つとして、電線の径を大きくします。

対策の2つ目に、多導体方式にします

・対策の3つ目は、がいし装置に、遮へい環を取付けます。

・対策として、がいしに導電性物質を塗布することも効果的です。

選択肢1. 送電効率が低下する。

〇 正解です。

電力の損失が起きますので、送電効率が下がります。

選択肢2. ラジオ受信障害が発生する。

〇 正解です。

選択肢3. 単導体より多導体の方が発生しやすい。

× 誤りです。

単導体より多導体にすることが、コロナ放電の対策です。

選択肢4. 晴天時より雨天時の方が発生しやすい。

〇 正解です。

湿度が高い方が、イオン化しやすくなります。

参考になった数6