2級電気工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)後期
2 問5

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)後期 2 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

架空送電線路に関する次の記述に該当する機材として、適当なものはどれか。
「多導体では、短絡電流による電磁吸引力や強風により電線相互が接近や接触することを防止するため、電線相互の間隔を保持する目的で取り付ける。」
  • スペーサ
  • ダンパ
  • クランプ
  • カウンターウエイト

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

電線相互の間隔を保持するのは、スペーサです。

選択肢1. スペーサ

正しいです。

選択肢2. ダンパ

ダンパは、電線の振動による疲労を防止するものです。

誤りです。

選択肢3. クランプ

クランプは、電線とがいしを巻きつけるのに使用します。

誤りです。

選択肢4. カウンターウエイト

カウンターウェイトは、電線への氷雪の付着を防止するものです。

誤りです。

参考になった数19

02

架空送電線路に関する機材

➀ スペーサ

多導体は、短絡電流が流れたときの電磁吸引力や強い風によって、電線相互が接近したり、あるいは衝突するために、防護対策として、スペーサを20 m~90 m間隔で取付けます

② ダンパ

架空電線にゆるやかな風が一様に当たると、電線の背後に渦(カルマン渦)ができて、電線に鉛直・上下方向に力が働き振動します。その振動数が電線と付属品の重さや張力による振動したときの振動数と同じになると、電線が共振を起こし、大きな振動となります。それが長年に渡って続くと、電線が疲労してより線が断線に至る場合があります。

これを避けるために、ダンパを電線に取り付けて対策とします。

③ クランプ

電線を鉄塔に支持する金具です。

④ カウンターウエイト

重機が物を吊り上げるときに、吊荷とバランスを取るためのおもりです。

プリンターでもテンションバーの両端に取り付けるおもりのことで、テンション調整に使います。

選択肢1. スペーサ

〇 正解です。

選択肢2. ダンパ

× 誤りです。

選択肢3. クランプ

× 誤りです。

選択肢4. カウンターウエイト

× 誤りです。

電線の機材とは関係ありません。

まとめ

<参考>

電線の付属機材には、選択肢以外に、電線の振動や風対策に対して、次のような機材があります。

・アーマロッド

・ジャンパ

・スパイラルロッド

参考になった数5

03

多導体方式の架空送電線路において、強風により電線同士が接触・衝突しない様に、

スペーサという機材が使用されています。 

選択肢2. ダンパ

架空送電線路において、電線が断線しない様に使用されており、電線の振動を抑制します。

参考になった数3