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介護福祉士の過去問 第22回(平成21年度) 形態別介護技術 問115

問題

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次の事例を読んで、問題について答えなさい。
【事例】
右利きの女性、Jさん(38歳)は、1年前に交通事故で脳の右半球に損傷を負い、重度の片麻痺と高次脳機能障害と診断を受け た。3か月前より、身体障害者更生施設に入所している。日中活動では立位安定の機能訓練が行われている。食事は自立している が、排泄、入浴などの日常生活には介助が必要である。午後は、自分で車いすを操作し、花壇の見えるところまで室内を移動して る。休日には夫と娘が面会に来ており、一緒に野外の散歩を楽しんでいる。

【問題】
次の記述のうち、Jさんの行為として出現しないものを一つ選びなさい。
   1 .
車椅子のブレーキを掛け忘れる。
   2 .
車椅子が左側の物にぶつかる。
   3 .
施設内で迷子になる。
   4 .
左手で本のページをめくる。
   5 .
衣服を裏返しに着てしまう。
( 介護福祉士国家試験 第22回(平成21年度) 形態別介護技術 問115 )
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この過去問の解説 (3件)

39
正解は4です。
右半球に損傷を負った場合は、左片麻痺、左半球に損傷を負った場合は右片麻痺となります。設問に「脳の右半球も損傷を負い、重度の片麻痺」とあります。そのため、左手が麻痺しているため本のページをめくれるとは考えにくいです。

各選択肢については以下のとおりです。
1→高次脳機能障害の一つに注意障害があります。これは必要なものに意識を向けたり、意識を集中したりすることがうまくできなくなるものです。車いすのブレーキのかけ忘れも考えられます。
2→右半球には空間・風景など見ているものの全体をとらえる働きがあります。右半球を損傷することにより、その働きがうまくいかなくなり半側空間無視といって、全体の把握ができなくなります。左側が見えていない可能性があります。そのため、物にぶつかることも考えられます。
3→高次脳機能障害により記憶障害がおこります。そのため、場所が分からなくなり迷子になることが考えられます。
5→高次脳機能障害では失行といって、日常動作がぎこちなくなったり、普段している動作でも指示されるとできなくなったりということがあります。この場合は着衣失行といわれる状態が考えられます。

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10
脳の右半分の損傷により、左半身の麻痺が強くみられるものと思われます。
このことから、麻痺の可能性のある左手を使っての動作が出現しないものとして考えられるため、④が正解となります。

8
正解は「4」です。
左右の大脳半球に損傷を受けた場合、麻痺の症状は主に身体の反対側に出現します。右半球に損傷を負ったJさんには左片麻痺が出現していると考えられます。重度の麻痺であれば、左手を使って本のページをめくれるとは考えにくいです。

1.×。高次脳機能障害における「注意障害」についての記述です。車いすのブレーキのかけ忘れも代表的な例であり、Jさんにも注意が必要です。

2.×。右半球には空間認識の機能があり、損傷によってその機能がうまく働かないと「左半側空間無視」という症状が表れます。視野には入っているのに認識できない状態で、お盆の左側にあるお皿に気づかなかったり、茶碗のご飯を左側だけ残すといったことが起こります。認識できないことで物にぶつかってしまうことも考えらます。

3.×。高次脳機能障害によって、地誌的障害がおこります。道順がわからなくなったり、地図を見ても理解ができなくなるため、迷子になってしまう恐れがあります。

5.×。高次脳機能障害において、「失行」と言われる、日常何気なくできるはずの動作がぎこちなくなる症状があります。服が着られない失行を特に「着衣失行」と言います。

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