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介護福祉士の過去問 第31回(平成30年度) 介護の基本 問19

問題

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茶道の師範だったFさん(87歳、女性、要介護3)は、70歳の時に夫を亡くし、それ以降は一人暮らしを続けていた。79歳の頃、定期的に実家を訪ねていた長男が、物忘れが目立つようになった母親に気づいた。精神科を受診したところ、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断された。昨年から小規模多機能型居宅介護を利用しているが、最近は、宿泊サービスの利用が次第に多くなってきている。Fさんは来所しても寝ていることが多く、以前に比べると表情の乏しい時間が増えてきている。

介護福祉職がFさんの生活を支えるための介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
Fさんが安心して暮らせるように、長男に施設入所を勧める。
   2 .
夜間に熟睡できるよう、日中は宿泊室に入らないように説明する。
   3 .
長く茶道を続けてきたので、水分補給は緑茶に変更する。
   4 .
心を落ち着かせるために、読書を勧める。
   5 .
茶道の師範だったので、お茶のたて方を話題にする。
( 介護福祉士国家試験 第31回(平成30年度) 介護の基本 問19 )
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この過去問の解説 (3件)

40
正解は5です。FさんにいかにしてFさんらしい生活を送ってもらうかに留意することが大切です。

1.Fさんが在宅生活をしていることが問題とは言えません。生活環境を維持したまま問題の解決を図ることが望ましいと言えます。

2.「寝たい」という要望をただ抑止するのは、Fさんに不快な気持ちを生じさせる可能性があります。

3・4.Fさんが飲みたいもの、したいことを介護福祉職側が決めてしまうのではなく、Fさんに聞くのが正しいと言えます。

5.要介護者でなくても、自分が好きなこと、得意なことを話すのは気分が高まるものです。Fさんが意欲的に話をするためのアプローチとして、最適と言えます。

付箋メモを残すことが出来ます。
9
Fさんの生活支援に関するケース検討問題です。

1.唐突に入所を勧める支援はFさんの生活を支えるための介護とは言えません。

2. 「日中は宿泊室に入らないように説明をする」のは行動制限になるので不適切です。

3. Fさんは緑茶が好きであるという情報はこのケースでは記載がありません。介護福祉職が勝手に茶道と関連付けるのは適切とは言えません。

4. Fさんが読書か好きかどうかはケースでは記載がありません。心を落ち着かせる支援としては適切かどうかの判断はできません。

5. Fさんの行動意欲を引き立てる支援として適切です。5が正解になります。

7
最も適切なものは5です。
介護福祉職として利用者とコミュニケーションをとることは大切なことです。
アルツハイマー型認知症に限らず、認知症の方の場合は新しいことに対しては覚えていないことが多く、昔のことに関しては覚えているものが多いです。Fさんが茶道の師範であったことから考えると、お茶の話題だったら、話をしてくださる可能性が高いです。

他の選択肢は以下のとおりです。

1.不適切です。
「来所しても寝ていることが多く」とあります。これは施設介護が必要というものではありませんし、ご家族から何か言われたわけでもありません。行き過ぎた行為です。

2.不適切です。
生活のリズムを整えることが大切です。日中に活動することで、夜、睡眠をとることができます。日中は何かしら活動の機会を与えるのが大切です。

3.不適切です。
お茶にはタンニンやカフェインが含まれているため、こまめに水分補給を行うものとしては向きません。

4.不適切です。
健康な人にとって、時に読書はリラックス効果を与えることがあるかもしれませんが、認知症であることを考えると読むことができるかどうかも怪しいです。Fさん自身が「読書をしたい」という希望があれば別ですが、介護福祉士としては押し付けのような行為です。

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