介護福祉士の過去問
第25回(平成24年度)
人間の尊厳と自立 問2

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問題

介護福祉士国家試験 第25回(平成24年度) 人間の尊厳と自立 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

Aさん(84歳、男性)は、「私は13歳のとき、発疹が現れ医師の診察を受けたところ、ある感染症にかかっているという理由で、強制的に国立の療養所に入所させられた」と語った。この入所は、ある感染症の予防法に基づくものであった。
Aさんは、「療養所では、入所した日から本名を使うことができなかった。また、一時帰宅したが、その後の帰宅を両親から断られた」と続けた。 この法律は1996年(平成8年)に廃止された。
Aさんが罹患した感染症として、正しいものを1つ選びなさい。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は5のハンセン病です。
らい菌による慢性細菌感染症ですが、感染力は弱いのにも関わらず当時は有効な治療法がなく、
遺伝性だとか感染力が強いものと誤解され
差別の対象となっていました。
昭和16年にハンセン病の特効薬が開発されましたが隔離政策は1996年まで続いていました。

破傷風は土の中等に存在する破傷風菌による中毒性感染症です。主に傷口から感染します。
コレラは、コレラ菌の経口感染による急性消化器系伝染病です。
痘そうは、天然痘や疱瘡とも呼ばれる急性発疹性伝染病です。
梅毒は、梅毒トレポネーマによって発生する感染症で、性感染症です。
主な病気の特徴は抑えておきましょう。

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02

正解は5番です。
問題文の「強制的に国立の療養所に入所」「1996年の法律廃止」「帰宅を両親から断られた」がキーワードです。
ハンセン病は抗酸菌の一種であるらい菌によって引き起こされる感染症のひとつです。ハンセン患者に対する特別な法律を作り、患者を終身強制隔離して絶滅させようという対策が取られました。親族から引き離されて施設に入れられ、一切の行動の自由を奪われ、住んでいた家も目立つ形で消毒などが見せしめ的に行われ、家族も厳しい差別に遭いました。
1996年に「らい予防法」の法律が廃止されました。

「発疹」もワードから痘そうと迷いますが上記より消去されます。

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03

正解は5です。

Aさんはハンセン病に罹患していたと思われます。
ハンセン病とはライ菌による慢性感染症で顔面・手足などに皮疹、又は末梢神経障害などが起きます。治療薬がない時代には外見上の問題や手足の不自由さからくる就労困難などにより疎外されることが多く、差別の対象となっていました。法律上でも隔離などの対策がとられ、1996年まで「らい病予防法」という法律が存在していました。

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