介護福祉士の過去問
第25回(平成24年度)
生活支援技術 問41
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問題
介護福祉士国家試験 第25回(平成24年度) 生活支援技術 問41 (訂正依頼・報告はこちら)
Jさん(75歳、 男性、認知症高齢者の日常生活自立度Ⅱa)は、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用しながら妻と自宅で暮らしていた。妻が事故で亡くなったため、近く に住む息子夫婦の家に引っ越すことになった。息子夫婦はダイニングキッチンの隣をJさんの部屋として用意し、訪問介護員(ホームヘルパー)にどのように整えるべきかを尋ねた。
息子夫婦に対する助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
息子夫婦に対する助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 部屋の出入口の戸を取り外す。
- ポータブルトイレを設置する。
- 思い出の小物や写真を飾る。
- ベッドを柵で囲む。
- 部屋のようすがわかるように、カメラを設置する。
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この過去問の解説 (3件)
01
認知症の人は環境が変わると新しい環境に慣れるまでに時間がかかるだけでなく、状況を認識できないが故にかえって、症状を悪化させてしまう可能性があります。そのため、何かこれまでと同じように感じるもの、同じように関わる人などに配慮が必要です。思い出のものを置くことで、新しい場所という意識を減らすことが不安軽減につながります。
各設問については以下のとおりです。
1→プライバシーへの配慮に欠ける行為のため不適切です。
2→日常生活自立度Ⅱaしか問題文には書かれておらず、要介護度がどうなっているのか、排せつ介助が必要なのかということが触れられていません。この問題文からは判断できないので不適切です。
4→身体拘束になる行為です。そのため不適切です。
5→プライバシーへの配慮に欠ける行為のため不適切です。
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02
認知症のあるJさんにとって、環境の変化である引っ越しは不安・ストレスとなりかねませんが、思い出の小物や写真で部屋を飾る事で、不安を軽減し早く環境に慣れる助けになると考えられます。
ダイニングキッチンの隣、という所がひっかけで、
認知症のJさんがキッチンの隣で気を付けるべき所…と考えてしまいますが、Jさんの尊厳を守る対応をしないといけませんので、拘束に当たる事やプライバシーの侵害となる事をしてはいけません。
なので1、4、5は誤りです。
また、本人の状態として排泄の自立がどのくらいかが設問からはわからないため、この設問でポータブルトイレを設置すると判断するのも誤りです。
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03
認知症の方は違う場所でや見慣れない場所などではとても不安になられます。思い出の物や写真を飾り、本人の過ごしやすい居心地の良いと思える部屋作りの助言が適切です。
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