介護福祉士の過去問
第25回(平成24年度)
生活支援技術 問52

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問題

介護福祉士国家試験 第25回(平成24年度) 生活支援技術 問52 (訂正依頼・報告はこちら)

老人性掻痒症がある人の入浴の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 硫黄を含む入浴剤を使う。
  • 弱酸性の石鹸でからだを洗う。
  • かゆみのある部位は、ブラシでこする。
  • 皮膚を乾燥させてから、保湿剤を塗布する。
  • 着替えの下着は、厚めの羊毛素材にする。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。
老人性掻痒症には乾燥予防が大切なので、刺激の少ない弱酸性の石けんを使用する事が有効です。

1→硫黄は刺激が強く乾燥しやすくなるので、老人性掻痒症の方には向きません。
3→ブラシは肌表面を傷つける恐れがあります。また、強くこすると乾燥の原因にもなります。
4→浴後はすぐ乾燥しやすいので、乾燥する前に塗ります。
5→羊毛などは肌に直接触れると刺激になるので避けます。

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02

正解は2です。弱酸性の石鹸は皮膚刺激が少ないため、搔痒症のある人に適しています。

各選択肢については以下のとおりです。
1→硫黄には抗菌作用があり、菌を伴うような皮膚病の人にとっては、有効ですが、老人性搔痒症の場合は刺激が強くかえって悪化させてしまうおそれがあります。
3→ブラシでこすると皮膚表面を傷つけます。ナイロン製のあかすり、ボディタオルもよくないです。泡で洗う洗い方が理想です。
4→入浴後はすぐに皮膚が乾燥しはじめるので、体を拭いたら、肌が乾燥しないうちに保湿剤を塗ります。
5→直接肌に触れる部分には綿が素材として適しています。羊毛は肌を刺激します。

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03

正解は「2」です。
もっとも皮膚の成分に近い弱酸性の石鹸などで洗身をするのが、適しています。

不正解
「1」・・・硫黄は脱脂作用があり、高齢者には向きません。

「3」・・・ブラシで洗身すると更に肌を傷つけ、炎症を引き起こす危険性があります。

「4」・・・乾燥した肌ではなく、入浴後に少し湿り気のある状態で保湿剤を塗布すると、保湿ケアに効果的です。

「5」・・・羊毛素材に限らず、刺激がある素材は痒みの原因にも繋がります。
肌に直接触れる場合は、木綿製などの肌に優しい素材が適しています。

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