介護福祉士の過去問
第25回(平成24年度)
生活支援技術 問54
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問題
介護福祉士国家試験 第25回(平成24年度) 生活支援技術 問54 (訂正依頼・報告はこちら)
前立腺肥大症で留置カテーテルを使用している軽度の認知症の人への対応として、適切なものを1つ選びなさい。
- 蓄尿袋を腰より高い位置に固定する。
- 尿量が減少するように、日中の水分摂取量を控えるよう促す。
- 尿を観察するために、蓄尿袋のカバーは外したままにする。
- 留置カテーテルを抜く恐れがあるので、介護職の判断でミトン型の手袋を着ける。
- 陰茎を上向きにして、腹部に留置カテーテルを固定する。
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この過去問の解説 (3件)
01
各選択肢については以下のとおりです。
1→腰より高い位置に固定すると尿が逆流する恐れがあります。
2→水分摂取量を控えることは、脱水につながり、体調に影響します。また、尿の濃縮にもつながります。水分は十分に摂取することが大切です。
3→プライバシー保護のため、観察時以外は蓄尿袋にカバーをします。
4→ミトン型の手袋を着けることは身体拘束に該当します。身体拘束が認められる場合の非代替性は「身体拘束その他の行動制限を行う以外に代替する介護の方法がないこと」となっています。職員の見回り頻度や、カテーテルをテープで固定するなど他の方法が考えられるため不適です。
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02
尿道損傷・その他の潰瘍や皮膚損傷を防止するため、留置カテーテルは陰茎を上向きにして腹部に固定するのが適切です。
1→尿を溜める袋を腰より上に固定すると想像すると、尿は低い位置から高い位置に流れる必要があり、おかしいとわかります。腰より低い位置につけるのが適切です。
2→「水分を控える」という回答文は誤りな事が多いです。尿の濃縮・膀胱炎・脱水を招くため、水分はしっかり取ります。
3→プライバシーを守るため、蓄尿袋にはカバーをすることが普通です。
4→身体拘束となるため、不適切です。抜けないように、テープ固定や他の方法を検討するのが妥当です。
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03
男性の場合は 陰茎を上向きにして、腹部に留置カテーテルを固定します。尿道の損傷や皮膚疾患を予防するために、必要な処置です。
1.腰より低い位置に固定します。高いと尿がバルーンに流れないだけでなく、尿が逆流して感染症の原因となります。
2.脱水を予防する意味で、水分補給は重要です。尿が減少すると、尿路感染症にもかかりやすくなります。
3.カバーは必ずつけるようにします。利用者の尊厳を守る為に必要です。
4.手袋をつけることは、身体拘束にあたるため不適切です。
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