介護福祉士の過去問
第25回(平成24年度)
生活支援技術 問59

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問題

介護福祉士国家試験 第25回(平成24年度) 生活支援技術 問59 (訂正依頼・報告はこちら)

Mさん(98歳、女性)は、介護老人福祉施設に入所している。主治医からは「終末期にある」と言われている。現在、食事量が少なくなり、衰弱している。面会に来る家族には、以前から「私は、悪くなったらここで最期を迎えたい」と話している。終末期の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • Mさんの入院を家族に勧める。
  • 看取りに関する家族の意向は、入所時に確認すれば十分である。
  • Mさんの食べたい物を確認し、提供する。
  • 口腔ケアは控える。
  • 家族が介護することを希望しても、職員で行う。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。
終末期のターミナルケアでも、利用者の尊厳や利用者のQOL(生活の質)を高める事が重要です。

ここでは、Mさんの食べたいものを提供する事でMさんの希望を大切にしています。(時には医学的には禁食になっていたものでも終末期は可とする事があります)
また、食事量の確保という点でも本人の食べたいものが一番摂取できると思われます。

1→Mさんは介護老人福祉施設に最後までいる事を希望しているので、それを尊重します。
2→入所時とは状況や考えが変わっている事も考えられるので、再度家族の意向を聞くことが大切です。
4→口腔ケアは誤嚥性肺炎予防にとても大切なので、終末期のケアでも必要です。また、口腔内の口臭予防やリフレッシュ・乾燥予防の意味でも有効です。
5→家族が終末期に介護に参加する事は、家族とMさんの最期の時間としてとても大切な事です。

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02

正解は3です。問題文に「食事量が少なくなり、衰弱している」とあり、少しでも口から食事を摂取することが大切であること、Mさんが終末期にあることから生きがいという点でも大切なことです。

各選択肢については以下のとおりです。
1→Mさんは「悪くなったら、ここで最後を迎えたい」という希望をもっています。本人の希望を尊重することが大切です。
2→状況によりご意向は変わることがあります。必要と思われる都度ごとに確認します。
4→誤嚥性肺炎やその他の病気を予防するために、終末期であっても口腔ケアは欠かせません。
5→ご家族が一緒に過ごす時間を増やすために、ご家族からの希望があった場合はできるだけ参加していただくのが良いことです。

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03

正解は3です。

終末期では、細かな栄養バランスなどよりも本人の嗜好を重視し、少しでも食事を楽しんでもらえるように配慮します。

1.本人が施設での最後を希望しているため、不適切です。

2.家族の意向は随時確認しなければなりません。

4.口腔内の不衛生は肺炎などの原因となります。終末期でも口腔ケアは重要です。

5.家族の気持ちを尊重するべきです。職員は家族が介護できるよう、介護方法の指導や支援を行なうようにします。

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