介護福祉士の過去問
第25回(平成24年度)
発達と老化の理解 問72
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問題
介護福祉士国家試験 第25回(平成24年度) 発達と老化の理解 問72 (訂正依頼・報告はこちら)
流動性知能に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 新しい場面に適応するときに要求される問題解決能力である。
- 学校教育などの環境条件の影響を受けやすい。
- 生活習慣や訓練によって維持することが可能である。
- 60歳代が最も高く、80歳代以降に低下する。
- 過去の人生経験の蓄積によって形成される。
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この過去問の解説 (3件)
01
人間の知能には、結晶性知能と流動性知能の2つがあります。
結晶性知能とは、常識や判断力、理解力などの能力で、教育や社会的訓練を通じて知識や経験を積み重ねることではぐくまれるものです。言い換えれば賢さや知恵の源となる能力です。この能力のピークは60歳前後といわれており、そこからゆるやかに落ちていくものです。ただし80歳代になっても25歳と同程度のレベルには保持されているといわれています。
それに対して流動性知能とは、新しいことを学習したり、新しいことに適応したりするための能力です。変化への素早く柔軟な対応を支える能力ともいえます。教育は経験には左右されず、むしろ生まれながらに持っている能力といえます。ピークは30歳代であり、60歳前後から急激に低下するといわれています。
設問を読むと、1のみが流動性知能の説明であり、2~4は経験によって身に付く結晶性知能の説明です。
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02
人間の知能には、流動性知能と結晶性知能とがあり、それぞれ加齢による変化に違いがあるといわれています。
流動性知能とは、新しいものを学習したり覚えたりするような、経験の影響を受けることが少ないものを指します。別の言い方をすれば、経験よりも生まれながらにもっている能力に左右される知能です。この能力は30歳代にピークに達し、60歳ごろまで維持されます。そして、それ以降は低下していきます。
これに対し、結晶性知能は、過去の習得知識や経験をもとにして日常生活の状況に対処する能力です。この能力は60歳ころまで徐々に上昇し、その後なだらかに下降していきます。
選択肢2~5は、結晶性知能の説明です。
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03
流動性知能とは、新しいことを学習したり、新しい環境に適応したりする能力の事です。
20歳くらいまでに発達し、60歳頃までは維持され、70歳代から急激に低下するといわれています。
知能の構成因子には、大きく二つにわけて流動性知能と結晶性知能に分けられますが、結晶性知能は過去の経験・知識を適用して得られた判断力や習慣の事を言います。教育機関を経て社会人経験をも経た60歳の頃が最も高くなります。
2・3・4・5→結晶性知能の説明です。
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