介護福祉士の過去問
第25回(平成24年度)
発達と老化の理解 問73

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問題

介護福祉士国家試験 第25回(平成24年度) 発達と老化の理解 問73 (訂正依頼・報告はこちら)

老化に伴う視覚の変化に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 近方視力よりも遠方視力が低下する。
  • 視野が広くなる。
  • 青色系に比べ赤色系の識別が困難になる。
  • 明暗順応は変化しない。
  • 識別に必要な照度が高くなる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は5です。
老化とともに、より明るい所でないと細かいものが見えにくくなります。

1→老化とともにおこる老眼は、遠方より近方が見にくなります。
2→老化で視野が広くなるのではなく、狭くなります。これはわかりやすいですね。身体機能が老化で向上するイメージはないですよね。
3→老化に伴い、青色系が暗色に見え、グレーに近く見えるようになるので青色系を識別しにくくなります。赤色の方がぱっと目立つ色だからわかりやすいイメージですよね。
4→明暗順応とは、明るい所から暗い所にパッと変わった時に目が慣れてくる能力を言います。老化とともに低下します。

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02

正解は5です。
一説には、60歳以上の人は、読書のときに、20歳の人の3倍以上の光量が必要であるといわれています。

加齢により、顕著に変化が起こるのが水晶体です。
水晶体は通常では見たいものとの距離に合わせて形を変えることによって焦点を合わせます。

水晶体が硬くなることによってこの機能が低下し、近くのものに焦点を合わせることが難しくなります。(老眼=近方視力の低下)(問題1)

また、水晶体の密度が高くなることにより、眼の後ろの網膜まで届く光の量が減り、薄暗いところでは物が見えにくくなります。(問題5)

水晶体自体も透明度が低下し黄色くなるため、色の見え方が変わります。色のコントラストが見分けるのが難しくなります具体的には青系の色が灰色に近く見えます。(問題3)

光の変化に対する瞳孔の反応が鈍くなるため、明暗順応が低下します。(問題4)

また、眼から脳へ視覚信号を伝える神経細胞の減少により陰影や色調、奥行きを区別するのが困難となり、視野が狭くなります。(問題2)

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03

正解は5です。老化によって、水晶体が濁ってきたり、縮瞳が起こったりすることから若い人と異なり、目そのものに取り入れる光の量が少なくなってきます。そのため、明るさが必要になります。

各選択肢については以下のとおりです。
1→いわゆる老眼の状態です。近くのものが見えづらくなります。(近方視力の低下)
2→老化により、視野は狭くなります。
3→老化により、水晶体が濁ってくると黄色のフィルターを通して、物が見える状態になります。青色っぽいものは緑色っぽく見え、本来の色と異なります。
4→老化により、光に対する調節機能が劣ります。そのため、明暗順応は低下します。

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