介護福祉士の過去問
第25回(平成24年度)
認知症の理解 問79

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問題

介護福祉士国家試験 第25回(平成24年度) 認知症の理解 問79 (訂正依頼・報告はこちら)

認知症の中核症状として、正しいものを1つ選びなさい。
  • 判断力が低下する。
  • 不安な状態が続く。
  • 抑うつ状態が続く。
  • 介護者に暴力をふるう。
  • 忘れたことを自覚している。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。
中核症状とは脳の細胞が壊れることによって直接起こる症状を指します。具体的には、記憶障害、見当識(現在の年月日や時刻、自分がどこにいるかなどの基本的な状況を把握する力)障害、理解・判断力の低下、実行機能の低下などがあります。
認知症の症状は、この中核症状のほかに、ご本人の性格や置かれている環境などが複雑に絡み合い、うつ状態や妄想といった精神症状が現れたり、徘徊や不潔行為のように日常生活への適応を困難にする行動上の問題が現れたりします。中核症状に対してこれらを行動・心理症状と呼びます。

各選択肢は以下のとおりです。
2,3,4→認知症の行動・心理症状
5→認知症の記憶障害は忘れたことを自覚できません。

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02

正解は1です。

認知症とは「いったん正常に発達した知能が、後天的な脳の器質的障害により不可逆的に低下した状態」をいいます。
単に老化に伴って物覚えが悪くなるというような、誰にでも起きる現象は認知症とは呼びません。

「中核症状と」は、脳が壊れることによって直接起こる症状のことで、認知症の患者さんには必ず見られるものです。
具体的には記憶障害・見当識障害・失認・失語・失行・理解や判断力の低下・実行機能障害を指します。

それとは違い、患者さんによって出たり出なかったり、発現する種類に差が生じる症状を「周辺症状」といいます。

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03

正解は1です。
中核症状とは、脳の細胞が壊れることによって直接起きてくる症状で、記憶障害、見当識障害、理解・判断力の低下があります。

2~4は、認知症の周辺症状(最近では行動・心理症状とも呼びます)です。認知症になった事と本人の持っていた性格や環境などが重なり、行動上の問題が起こるものです。
5→認知症では、本人に忘れた事の自覚をすることができなくなります。

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