介護福祉士の過去問
第25回(平成24年度)
認知症の理解 問86
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問題
介護福祉士国家試験 第25回(平成24年度) 認知症の理解 問86 (訂正依頼・報告はこちら)
Cさん(75歳、男性)は、認知症の妻を自宅で介護している。Cさんは、いつも明るく介護方法の勉強にも熱心である。最近、妻は排泄の失敗が増え、下着の交換や陰部清拭がたびたび必要になってきた。通所介護(デイサービス)職員との会話で、Cさんは、「妻に対して腹立たしく思う自分が情けない。妻にすまないと思う」と、初めて気持ちを語った。Cさんに最初に行う対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 介護方法について指導する。
- 何事も気にしないように励ます。
- 新しい介護用品を紹介する。
- 介護を代行するサービスを提案する。
- 気持ちの訴えを受容する。
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この過去問の解説 (3件)
01
いつも明るく介護の勉強を頑張っているCさんが初めて気持ちを語ったとあるので、よほど悩んでいたり気持ちが落ち込んでいたと汲み取れます。
なので、まずあれこれ言うよりも、話を受け入れて聞いてあげる必要があります。
なので、1~4の解答文では最初に行う対応としては適しません。
話を聞いてCさんの状況・気持ちを受け入れ理解してから次のステップへと進む必要があります。
こういった暗記とは違う問題は、相手の気持ちになるとわかりやすく、モラルや仕事上の常識を問われます。
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02
長年、献身的に妻の介護を頑張ってきたCさん。
おそらく、「妻に済まないと思う」という気持ちを打ち明けることには相当の葛藤があったと思われます。
その思いを初めて打ち明けてくれたということは、スタッフにもようやく気を許すことができたということです。
その場合、スタッフとしてできることは、まず思いをただ受け止めてあげること(=受容)です。
それだけでも、おそらくCさんの気持ちはかなり軽くなると思われます。
介護される側だけではなく介護する側にも多大なストレスがかかることを心に留めて、実際の業務に当たりたいですね。
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03
設問文からいつも熱心に介護を行っていることと初めて自分の気持ちを職員の方に話していることから、まず、Cさんの気持ちを受け止め、共感することが大切です。
各選択肢については以下のとおりです。
1・3・4→Cさんが、介護方法の勉強に熱心であることから、わからなければ、Cさんの方から質問されるであろうことが予想されます。初めて自分の気持ちを職員の方に話していることからも共感が優先です。
2→「何事も気にしない」というのは、安易な対応であり不適切です。
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