介護福祉士の過去問
第25回(平成24年度)
障害の理解 問88

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問題

介護福祉士国家試験 第25回(平成24年度) 障害の理解 問88 (訂正依頼・報告はこちら)

2002年(平成14年)の「障害者基本計画」の基本理念で、ノーマライゼーションとともに位置づけられているものとして、正しいものを1つ選びなさい。
  • インクルージョン
  • メインストリーミング
  • リハビリテーション
  • インテグレーション
  • バリアフリー

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。
「障害者基本計画」の基本理念ではノーマライゼーションとともにリハビリテーションが挙げられています。
このリハビリテーションの意味は、身体的な機能回復の為のリハビリだけではなく、「全人間的復権」を意味します。身体的・精神的・社会的な自立回復を目指すものという事ですね。

1→インクルージョンとは、子供を含めすべての人が、障害の有無に関わらず、ともに学ぶ機会を作る・個々の教育ニーズに対応し、全てを包み込みこむ学校・学級・社会が望ましいという考え方です。
2→メインストリーミングとは、障害のある人も残存機能を生かし、障害のない同世代の仲間とともに一緒に学ぶことが双方への人格形成に大切であるという考え方です。
4→インテグレーションとは、統合教育ともよばれ、健常児と障害児が一緒に学ぶ権利を持つことを保証するものです。インクルージョンはインテグレーションの延長上にあるといえます。
5→バリアフリーとは障害者が生活するうえで障害となるものをなくして生活しやすくするという考え方ですが、発展させた使い方として、障害者への差別や制度上の困難をなくして社会生活をしやすくするという意味も持っています。

この問題はやや難易度が高いと思います。

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02

正解は3です。
リハビリテーションとは、「障害者の身体的、精神的、社会的な自立能力向上を目指す総合的なプログラムであるとともに、それにとどまらず障害者のライフステージのすべての段階において全人的復権に寄与し、障害者の自立t社会参加を目指すとの考え方」(障害者基本計画・用語より)です。
ノーマライゼーションとの位置づけは、『障害者基本計画』の「はじめに」のところでうたわれています。(http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kihonkeikaku.html#1

他の選択肢については下記の通りです。
1→インクルージョンは「包括」という意味で、障害の有無にかかわらず、子供たちの違いを認め、それぞれの教育ニーズに対応し、クラス・学校・社会がそれらすべてを包み込む状況が望ましいという考え方です。
2→メインストリーミングとは、「主流」を意味します。障害者自身と同世代の人を指します。障害者が残存機能を最大限生かし、主流の仲間とともに学び、成長することが、障害者自身にとっても一緒に学ぶ仲間にとっても人格形成に大切であるという考え方です。
4→インテグレーションとは「統合教育」のことです。障害の有無にかかわらず、すべての児童が地域の学校で一緒に教育を受ける権利を保障しようという考え方です。
5→バリアフリーとは障壁となるものを除去するという意味です。建築用語として使われていたものが、発展し、物理的な障壁に限らず、使われるようになりました。

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03

正解は3です。

『「障害者基本計画」は、新長期計画における「リハビリテーション」及び「ノーマライゼーション」の理念を継承するとともに、障害者の社会への参加、参画に向けた施策の一層の推進を図るため、平成15(2003)年度から24(2012)年度までの10年間に講ずべき障害者施策の基本的方向について定めるもの』と原文に明記されています。

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